ドクターTORAの今日も快腸

大腸の病気(大腸ガン・ポリープ、過敏性大腸症候群、潰瘍性大腸炎、クローン病など)が増加しています。ひとりでも多くの方が快腸になっていただくための最新情報を提供してゆきます。

 白血球除去療法(GCAP、LCAP)が潰瘍性大腸炎(UC)に認可されてから7年になります。
1)学会や全国的な調査から効果は、中等症から重症の潰瘍性大腸炎に対して有効率70%位です。
2)特に初発してすぐの患者さんにはよく効くようです。
3)現在のクリニックでは、潰瘍性大腸炎(UC)が悪化したら早めの治療で白血球除去療法(GCAP、LCAP)をうまく使いながら、この2年間誰一人入院することが無くすごしてきました。

4)私の経験した初発の患者さんの効果を示します。
 20歳代前半男性で春に発病、一日便8回半分が下血でしたが、内視鏡的には中等症でした(下図左)。
 中等量のステロイドとともに白血球除去療法で治療したところ、2回目から効果が現れ、5-6回目で出血が無くなり、10回で終了時には便が2回になりました。
 それ以来、ペンタサだけですが、半年間以上安定しています。秋に大学の仲間と中近東に旅行しましたがエスニックフードも問題なかったようです。患者さんは就職も決まってプライベートに、学校にエンジョイしています。
 帰国後の6ヵ月後の内視鏡では、潰瘍やビランはありません:まさに潰瘍のない潰瘍性大腸炎に落ち着きました(下図右)。

クリックすると写真が拡大します。
UCGCAPprepost

質問から
 白血球除去は、ステロイド多め投与で有効でない場合や減量すると悪化してしまう場合の手段というわけではないのでしょうか?初期の治療でもちいることも可能なのですか?
答え
 原則的には白血球除去は中等量以上のステロイドで難治の場合です。このあたりは文章で言うのはむずかしいです。要するに患者さんの状態、内視鏡の画像、病気の悪化のスピード、炎症のデータなど交えた主治医の病態に対する総合的なイメージの部分です。
 たとえば強力なバッター(病気)を打ち取るためのピッチャーの投球の組み立てのようなもので、そこが経験が重要な部分です。ゴジラ松井を討ち取るのにどうするか、いくつか法則はありますが、どのように使い分けるかは投手によって異なります。このあたりは医師によって異なります。なにとぞご了解ください。
お願い:質問の方、同じような症状の方はコメントに賛同されたら拍手をクリックしてください。よろしくお願いします

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2008.01.15 17:55  | # [ 編集 ]

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2008.01.15 22:11  | # [ 編集 ]

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2008.01.17 22:17  | # [ 編集 ]












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