ドクターTORAの今日も快腸

大腸の病気(大腸ガン・ポリープ、過敏性大腸症候群、潰瘍性大腸炎、クローン病など)が増加しています。ひとりでも多くの方が快腸になっていただくための最新情報を提供してゆきます。

クローン病とサイトカイン
 レミケードなどのTNFαに対する治療薬の劇的な効果によって、クローン病の治療においてひとつのサイトカインを抑制することが病気の治癒をもたらすことがわかりました。
 TNFαは炎症性サイトカインのひとつであり、このほかに、IL1、2、6、8、12などがあります。IL1をインターロイキン1と呼びます。インターロイキンとは白血球の間を取り持つ信号という意味です。
 免疫細胞は、白血球(リンパ球+顆粒球)、マクロファージからなります。リンパ球はさらにTリンパ球、Bリンパ球、NK(ナチュラルキラー)リンパ球からなり、顆粒球は好中球、好酸球、好塩基球からなります。このような10種類以上の細胞が協調的にあるいは抑制的に連携して働くのが免疫システムです。免疫システムがうまく働くためには、これらの白血球の間の信号伝達が必要です。インターロイキンが間を取り持つわけです。
 サイトカインはこのように細胞間の信号を伝え、20種類以上あります。したがって、ひとつのサイトカインを抑制しても、炎症がきちんと抑制できないだろうと考えられていました。しかしTNFαだけを抑制するレミケードの画期的な効果に、さまざまなサイトカインを抑制する薬がクローン病や潰瘍性大腸炎はじめ炎症性の病気に対する治療薬として次々開発されています。

免疫細胞とサイトカインの大まかな相関図です。大変複雑であることがお分かりかとおもいます。
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