ドクターTORAの今日も快腸

大腸の病気(大腸ガン・ポリープ、過敏性大腸症候群、潰瘍性大腸炎、クローン病など)が増加しています。ひとりでも多くの方が快腸になっていただくための最新情報を提供してゆきます。

質問から
1)免疫抑制剤等で抵抗力がなくなるとサイトロメガウイルスにかかると言われますが、いかがですか?
2)それに対処する薬剤などについて教えてくだい宜しくお願いします。
答え
1)抵抗力がなくなるとサイトロメガウイルスにかかるとというのは、厳密に言うと少し違います。
人間は成人になる過程で、すでにサイトメガロウイルスにかかっていますが、普通の状態では、サイトメガロウイルスはじっとしていて、症状がありません。
 薬剤や病気の悪化、栄養の低下で、免疫力が低下するとサイトロメガウイルスが増えて、腸炎を起こし、下痢したり、出血したりします。腸炎のほかにサイトメガロウイルス肺炎、サイトメガロウイルス髄膜炎 があります。診断法としては血清診断、アンチゲネミア法、PCR法があります。
 サイトメガロウイルス腸炎・肺炎・髄膜炎は、潰瘍性大腸炎やクローン病に限らず、化学療法後やエイズなどの免疫力低下のヒトにおきますが、ひどい場合は致命的ともなります。

2)商品名デノシンという薬剤が良く使用されます。治療薬名はガンシクロビルで抗ウイルス剤で、サイトメガロウイルスの感染症を静めます。但し、ガンシクロビルには骨髄抑制があるので注意が必要です。
 ガンシクロビルの代替薬としてはヴァルガンシクロビル(ヴァルサイトとして市販)があり。また、ガンシクロビル耐性サイトメガロウイルスに罹った患者にはフォスカルネットやシドフォビルを用いることもあります。但しこれらは腎毒性が問題となるため注意が必要。
 以上簡単ですが、参考になれば幸いです。
一つ一つがサイトメガロウイルスに感染した細胞で膨れています。
サイトメガロウイルス感染細胞