ドクターTORAの今日も快腸

大腸の病気(大腸ガン・ポリープ、過敏性大腸症候群、潰瘍性大腸炎、クローン病など)が増加しています。ひとりでも多くの方が快腸になっていただくための最新情報を提供してゆきます。

 今週の診療から
 自分の患者さんから教えられてUCのスレやブログをいくつか拝見しました。
潰瘍性大腸炎の掲示板(http://jbbs.livedoor.jp/sports/15499/#1)皆さんの治したい思いとさまざまな情報にゆれる心境がよくわかりました。
また草はみさんのブログ(http://ibdhotnews.exblog.jp/)では、著明な論文記事を精力的に訳出し、まとめるパワーには脱帽しました。
 皆さんに申し上げたいことは、
1)ご存知のように論文はすべて同じではありません。つまり論文とはニュースに過ぎず、定説になるには、繰り返してほかの場所でほかの人たちによって同じことが証明される必要があります。ある研究結果が雑誌に載るまでには、新しいこと、科学的に十分に証明されていることが必要です。
2)医学雑誌にもランクがあり、ふつうランクの高い雑誌から投稿します。投稿して採択される確率は10−60%とさまざまです。ランクの高い雑誌では門前払いのケースも大いにあります。採択されてもまず2回は訂正が入ります。普通2-3人の査読者からコメントが着ますが、そのコメントは実に鋭く、ココハ ミノガシテホシイナというところを的確に指摘してきますので、不足している部分の追加実験や説明には1-4週間かかります。
2)また生物学や医学論文の内容を十分に理解するには、その分野の臨床の経験だけでなく、免疫学、細胞生物学、分子生物学の深い知識と経験が必要です。
 私はUC、CDを診始めて10年になりますが、幸いにして、その前に免疫学、細胞生物学、分子生物学の実験を数年重ね、基礎系の学術論文を10本以上書き、またUC、CDを見始めてからは臨床論文を何本か共著者として書いた経験があります。
 私がこのブログをはじめ、いまも細々と続けている意味は、そのような視点に立って より正しい知識を患者の皆さんに届けて、より正しい治療を受けていただきたいという気持ちからであります。
今後ともよろしくお願いします。

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