ドクターTORAの今日も快腸

大腸の病気(大腸ガン・ポリープ、過敏性大腸症候群、潰瘍性大腸炎、クローン病など)が増加しています。ひとりでも多くの方が快腸になっていただくための最新情報を提供してゆきます。

日本ではクローン病の治療には長く成分栄養療法が使用されてきました。
成分栄養療法(エレンタール)は急性期の治療としては有効なため、寛解期の治療としても有効であろうとされ、用いられてきました。
 成分栄養(エレンタール)が本当に寛解期の治療として良い状態を維持する効果があるかは厳密には検証されずに、今日に至っています。厳密な検証とは、ほかの薬同様のランダム化比較試験です。
 ようやく東北大学のグループからデータが出ましたが、良好な結果をしめしているので、紹介します。Alimentary Pharmacology and Therapeutics雑誌2006年9:1339p
(雑誌名は消化管の薬物と治療という意味です)

対象:51人のクローン病
方法:ランダム化前向き比較試験
内科治療によって寛解になったクローン病を2グループに分けて2年間追跡
1)半量成分栄養治療群26人:エレンタールが摂取カロリーの半分を占めるように(例一日1800kcalなら900kcalをエレンタールで)。
2)成分栄養なし群25人
結果: 
2年後にクローン病の再発率は、半量成分栄養治療群では34.6%と成分栄養なし64%に比べて少なかった
DrTのコメント
 ようやく成分栄養のきちんとしたデータが出たので、良かったです。2年後の再発率で大きな差がありますが、大腸型や免疫調整剤との絡みも含め今後のデータに期待しましょう。

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