質問から
1)クローン歴20年で、3年前に大腸亜全摘・回腸ストマ増設術を受けました。
2)肛門病変が改善せず、06年にレミケードの3回投与を受け、肛門病変及び全身状態も改善されたので、今後は定期投与でコントロールしていこう考えていました。
3)ところが、突然の下血で入院、採血結果からCEAの上昇があり、 肛門が狭すぎて確定診断が出来ないまま受けた大腸切断術の最中に悪性腫瘍が見つかりました。 手術後放射線治療を受け、現在は投薬治療中です。
4)レミケードとの因果関係の有無を確認したところ「関係は否定出来ない」と言われました。
5) 現に長期クローン患者の中には「発ガンのおそれがあるから」とレミケード投与を断られる人もいるようです。
先生はどのようにお考えでしょうか
答え
大変難しい問題です。レミケードと発ガンの因果関係は1997年にアメリカでレミケードが使用開始されてから心配され、いくつかの論文や調査があります。
もっとも数の多いTREATという調査では全米で5000人以上クローン病患者さんを4年以上追跡していますが、レミケード投与された方とされていない方で発ガンに差が無いようです。
もともと、クローン病の長期間の罹病によって発ガンする可能性があり、特に直腸、肛門が難治の場合は、癌がその部分にできる可能性があります。以前からこのことはブログで述べています。
私が社会保険病院や高野病院で経験した肛門や直腸の癌の患者さんはレミケード発売以前で、10人以上います。いずれも複雑痔瘻がある場合が多く、CT、MRI、PETによる診断は困難です。病変部の生検が唯一の手段ですが、肛門がすでに狭くなっているので生検そのものもむずかしく、早期診断はきわめて困難です。またクローン病の痔瘻がんの増殖は速く、難治の癌です。
今回の場合、すでにできていた直腸肛門部の癌があり、レミケードの投与が癌の増大を加速した可能性は否定できませんが、、、
以上、参考になれば幸いです。お大事に。
1)クローン歴20年で、3年前に大腸亜全摘・回腸ストマ増設術を受けました。
2)肛門病変が改善せず、06年にレミケードの3回投与を受け、肛門病変及び全身状態も改善されたので、今後は定期投与でコントロールしていこう考えていました。
3)ところが、突然の下血で入院、採血結果からCEAの上昇があり、 肛門が狭すぎて確定診断が出来ないまま受けた大腸切断術の最中に悪性腫瘍が見つかりました。 手術後放射線治療を受け、現在は投薬治療中です。
4)レミケードとの因果関係の有無を確認したところ「関係は否定出来ない」と言われました。
5) 現に長期クローン患者の中には「発ガンのおそれがあるから」とレミケード投与を断られる人もいるようです。
先生はどのようにお考えでしょうか
答え
大変難しい問題です。レミケードと発ガンの因果関係は1997年にアメリカでレミケードが使用開始されてから心配され、いくつかの論文や調査があります。
もっとも数の多いTREATという調査では全米で5000人以上クローン病患者さんを4年以上追跡していますが、レミケード投与された方とされていない方で発ガンに差が無いようです。
もともと、クローン病の長期間の罹病によって発ガンする可能性があり、特に直腸、肛門が難治の場合は、癌がその部分にできる可能性があります。以前からこのことはブログで述べています。
私が社会保険病院や高野病院で経験した肛門や直腸の癌の患者さんはレミケード発売以前で、10人以上います。いずれも複雑痔瘻がある場合が多く、CT、MRI、PETによる診断は困難です。病変部の生検が唯一の手段ですが、肛門がすでに狭くなっているので生検そのものもむずかしく、早期診断はきわめて困難です。またクローン病の痔瘻がんの増殖は速く、難治の癌です。
今回の場合、すでにできていた直腸肛門部の癌があり、レミケードの投与が癌の増大を加速した可能性は否定できませんが、、、
以上、参考になれば幸いです。お大事に。


