免疫調整剤(イムラン)が潰瘍性大腸炎(UC)に認可されてから約2年になります。
1)イムランは潰瘍性大腸炎に対して、海外では20年前から広く使用され、国内では一部の専門病院で使用されてきました。効果は、ステロイド依存性の潰瘍性大腸炎に対して有効率50-70%位です。
2)古い薬であるため、潰瘍性大腸炎に対して前向き試験の結果はありますが、1980年代の論文が多く、症例数が少なかったり、ランダムでなかったり、前向きでなかったりしています。
3)本邦の専門家の中には長期間の多施設ランダム前向き試験で明らかな結果が出ていないこと、長期的には、発ガンの可能性があることから使用を控える方も少なくありません。
4)免疫学を研究した僕の考えでは、潰瘍性大腸炎の粘膜で起きている過剰な免疫反応を抑制するのに白血球除去療法(GCAP、LCAP)でも、免疫調整剤イムランでも、使用できるものは使用するのがいいと思います。
5)現在のクリニックでは、潰瘍性大腸炎(UC)が悪化したら早めの白血球除去療法(GCAP、LCAP)と免疫調整剤イムランの導入で、この2年間誰一人入院することが無くすごしてきました。
6)私の経験した難治の患者さんの効果を示します。
30歳代前半男性で4年前に発病、一年間ステロイドが減らせなくなり一年半前に来院しました。
一日便8回半分が下血でしたが、内視鏡的にはやや重い中等症でした(下図左)。
ステロイド継続のまま、白血球除去療法で10回で終了時には便が4回出血二回程度になりましたがステロイドは5mgでした。10回終了後の内視鏡像は潰瘍が減り、粘膜のむくみが減った状態です(下図中)。
そこでイムランを併用開始し、1ヵ月後にはステロイドを中止しました。以後1年間以上安定しています。一年半後の内視鏡では潰瘍やビランはありません:まさに潰瘍のない潰瘍性大腸炎に落ち着きました。自覚症状もなく、便が一回で内視鏡像も申し分ないので、本人と相談してイムランを中止しました(下図右)。そのときの患者さんのほっとした表情が印象的でした、やはり免疫調整剤に対する不安があることを感じましたが、僕を信じて免疫調整剤を一年間以上服用してくれたことにとても感謝しています。治療は医師と患者さんが一緒になってつくるものだと感じました。
お願い:質問の方、同じような症状の方は賛同されたら拍手をクリックしてください。よろしくお願いします。
クリックすると写真が大きくなります。

1)イムランは潰瘍性大腸炎に対して、海外では20年前から広く使用され、国内では一部の専門病院で使用されてきました。効果は、ステロイド依存性の潰瘍性大腸炎に対して有効率50-70%位です。
2)古い薬であるため、潰瘍性大腸炎に対して前向き試験の結果はありますが、1980年代の論文が多く、症例数が少なかったり、ランダムでなかったり、前向きでなかったりしています。
3)本邦の専門家の中には長期間の多施設ランダム前向き試験で明らかな結果が出ていないこと、長期的には、発ガンの可能性があることから使用を控える方も少なくありません。
4)免疫学を研究した僕の考えでは、潰瘍性大腸炎の粘膜で起きている過剰な免疫反応を抑制するのに白血球除去療法(GCAP、LCAP)でも、免疫調整剤イムランでも、使用できるものは使用するのがいいと思います。
5)現在のクリニックでは、潰瘍性大腸炎(UC)が悪化したら早めの白血球除去療法(GCAP、LCAP)と免疫調整剤イムランの導入で、この2年間誰一人入院することが無くすごしてきました。
6)私の経験した難治の患者さんの効果を示します。
30歳代前半男性で4年前に発病、一年間ステロイドが減らせなくなり一年半前に来院しました。
一日便8回半分が下血でしたが、内視鏡的にはやや重い中等症でした(下図左)。
ステロイド継続のまま、白血球除去療法で10回で終了時には便が4回出血二回程度になりましたがステロイドは5mgでした。10回終了後の内視鏡像は潰瘍が減り、粘膜のむくみが減った状態です(下図中)。
そこでイムランを併用開始し、1ヵ月後にはステロイドを中止しました。以後1年間以上安定しています。一年半後の内視鏡では潰瘍やビランはありません:まさに潰瘍のない潰瘍性大腸炎に落ち着きました。自覚症状もなく、便が一回で内視鏡像も申し分ないので、本人と相談してイムランを中止しました(下図右)。そのときの患者さんのほっとした表情が印象的でした、やはり免疫調整剤に対する不安があることを感じましたが、僕を信じて免疫調整剤を一年間以上服用してくれたことにとても感謝しています。治療は医師と患者さんが一緒になってつくるものだと感じました。
お願い:質問の方、同じような症状の方は賛同されたら拍手をクリックしてください。よろしくお願いします。
クリックすると写真が大きくなります。



