ドクターTORAの今日も快腸

大腸の病気(大腸ガン・ポリープ、過敏性大腸症候群、潰瘍性大腸炎、クローン病など)が増加しています。ひとりでも多くの方が快腸になっていただくための最新情報を提供してゆきます。

 レミケードの8週間維持投与が19年11月に認可されました。
 それまでも世界的には8週間維持投与が推奨され、事実上8週おきに治療されている患者さんが少なくないです。
 
 私の経験した例を紹介します。プライバシーのため詳細はぼかしています。
1)30歳代男性で、5年前からクローン病(小腸大腸型)と診断されている。これまで数回入院し、中心静脈栄養から成分栄養療法に移行し、少量の食事と成分栄養療法900kcalで軽快退院している。
2)2005年秋から悪化し、内視鏡施行した。図上のごとく下行結腸に縦走潰瘍、敷石病変があり、排便10回、痔瘻あり
3)本人状況は、勤務する会社が多忙な時期であり、なるべく入院は避けたいこと、また明らかな狭窄がないことから、インフリキシマブ治療を選択した。
4)痔瘻があることから、3回投与(0,2,6週)により寛解導入した。痔瘻は閉鎖し、その後、インフリキシマブの効果は8週間ほどで消失するため、8週間-10週間おきに投与している。
5)その結果:症状は安定し、本年秋の内視鏡では下行結腸の潰瘍は瘢痕化していた(図下)。
 患者さん自身は、2年間入院することなく、海外出張二回や、夏休みには家族と海外旅行もでき、より自信を持って仕事に取り組んでいる。
そんなわけでレミケードをうまく使用できて本当に良かったと思います。


 レミケードは専門家が使用したほうが安全な薬です、
A)はじめるときの条件(狭窄や膿瘍がないか、結核がないか、神経疾患がないかなど)
B)投与中の変化がないかの観察など
C)維持投与中のいろいろなトラブルへの対処(抗レミケード抗体やクローン病の進行、アレルギーの悪化など)がむずかしいので。
お困りの方は一度御相談にいらしてください。

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