ドクターTORAの今日も快腸

大腸の病気(大腸ガン・ポリープ、過敏性大腸症候群、潰瘍性大腸炎、クローン病など)が増加しています。ひとりでも多くの方が快腸になっていただくための最新情報を提供してゆきます。

IBDクラブJRという会で今回は潰瘍性大腸炎、クローン病の癌合併というテーマで280人もの専門家が集まりました。
 クローン病の癌発生について討論のテーマは、
主に痔瘻癌が多いが、
1)どのような患者さんを拾い上げて行けばいいか
2)内視鏡やCT、MRIなどをどのように使い分ければいいか
3)生検でどこを狙えばいいか
の3点を中心に活発な討論が半日行われました。

 明確な結論は出ませんでしたが、クローン病の痔瘻癌は
1)痔瘻の再燃が多く、狭窄するような痔瘻、触診して硬い肛門、特に痛みや粘液、出血のある痔瘻は、要注意。
2)内視鏡では組織生検するがうまく取れないことも多い、
 腫瘍マーカー、CTやMRIは早期の癌はまずつかまらないが一応チェックする。PETは炎症があるのでほとんど区別がつかない。
3)腰椎麻酔して行って生検を行って繰り返すことが重要
4)レミケード投与後に急速に大腸のポリープや痔瘻癌が大きくなることあり!!!

とにかく肛門の診察が重要という意見でした。
 僕自身2年間肛門科の病院で勤務していましたので、肛門診察の経験があり、クローン病の患者さんは定期的に肛門をチェックしていますが、一般の消化器内科医はそこまでやらない場合も多いようです。私は3ヶ月に一回は肛門を見るようにしていますが、、、
肛門をチェックしないようならクローン病を見る医師としては不十分です。