ドクターTORAの今日も快腸

大腸の病気(大腸ガン・ポリープ、過敏性大腸症候群、潰瘍性大腸炎、クローン病など)が増加しています。ひとりでも多くの方が快腸になっていただくための最新情報を提供してゆきます。

質問から
1)小腸型クローン病で回腸と大腸を切除し、回腸とS状結腸をつないでいます。
2)現在小腸とS状結腸の吻合部から口側に3センチほど狭窄があります。
3)そこをバルーンで広げることになったのですが、潰瘍があるためレミケードで
潰瘍を治してからバルーンということで2回レミケードを受けました。
4)しかしその後の大腸カメラで全く治ってなかったのです。
5)今後毎月レミケードを受けることになり計5回受けたあと1月末にカメラをして潰瘍が治っていたら入院してバルーンといわれたますが、2回も受けて全く治ってなかったものが、今後治るのか非常に不安でいます。

答え
なかなか難しい質問です
最近は狭い部分に潰瘍がありレミケードを投与して潰瘍が治っていれば、バルーンという流れですが、
この方のように2回のレミケードで潰瘍が治らないので1ヶ月ごとにレミケードを投与してその後にバルーンとは少しやりすぎの気がします。
昔からの治療の流れを申しますと
A)1990年代レミケードやバルーンが出る前は狭い部分があっても成分栄養剤や食事の注意でこらえていました
B)1990年末ごろからバルーンが使用されるようになり一時的に拡がる方もいますが、すぐ競作することが多く効果は不十分でした。
C)2002年にレミケードが出て、狭窄が炎症性であれば、ステロイドやレミケードやイムランで治療すると潰瘍やむくみが減って広がります。
D)レミケード治療後で炎症が減っても狭いのであればバルーン拡張をしていきます。
こんな風な流れで治療が発達してきたわけです。
この患者さんの場合
X)基本的には狭い部分による症状(痛み、おなかのはりなど)があるのか
Y)レミケード治療前後で炎症(CRPなど)や潰瘍が減ったかどうかを
よく検討したほうがいいでしょう。
バルーンでは無理に行うと腸管が破裂する危険性があります。また内視鏡から見えないような瘻孔が病変部にあるかもしれません。

その辺をよく主治医の先生と相談してください。簡単ですがお大事に。