質問から
1)大阪府内の大学病院にかかり、出血型クローンでクローン病と診断されて10年以上、小腸からの出血がどうしても治まらずに、2回目の手術しました。
出血源を含めた病変は回腸で切除は約30cmで、狭窄や潰瘍部分も切除出来ました。
2)退院時に内科の主治医から「今後は吻合部の炎症を防げさえすれば良いので、レミケードを継続することでエレンタールは不要です。栄養は全て食事で補ってください。」と言われ退院して既に1ヶ月が経過し、その間エレンタールは1パックも服用していませんが、下痢がたまにあるくらいで腹痛や血便は発生していません。
3)しかしレミケードは手術1年前から継続して投与していたのに出血が続いたわけです。また仕事の面からも長期で休む事は避けたいし、手術も今回で2回目でトータル50cm強も削除されて、これ以上の手術は避けたいと思います。
今後のどのような点に注意すれば宜しいでしょうか?
答え
1)出血型小腸型クローン病で二回手術例ですから難治例です。ペンタサやイムランに加えてレミケートの計画的繰り返し投与は必要でしょう。
2)しかしこれだけで゙十分かというとそう言う保証はありません。出血型はむずかしいのですから。
3)レミケード連続投与後3-6ヶ月で早めに小腸検査を行い、潰瘍があればエレンタールも加えた治療が必要ではないでしょうか。
以上簡単ですがお大事に。
1)大阪府内の大学病院にかかり、出血型クローンでクローン病と診断されて10年以上、小腸からの出血がどうしても治まらずに、2回目の手術しました。
出血源を含めた病変は回腸で切除は約30cmで、狭窄や潰瘍部分も切除出来ました。
2)退院時に内科の主治医から「今後は吻合部の炎症を防げさえすれば良いので、レミケードを継続することでエレンタールは不要です。栄養は全て食事で補ってください。」と言われ退院して既に1ヶ月が経過し、その間エレンタールは1パックも服用していませんが、下痢がたまにあるくらいで腹痛や血便は発生していません。
3)しかしレミケードは手術1年前から継続して投与していたのに出血が続いたわけです。また仕事の面からも長期で休む事は避けたいし、手術も今回で2回目でトータル50cm強も削除されて、これ以上の手術は避けたいと思います。
今後のどのような点に注意すれば宜しいでしょうか?
答え
1)出血型小腸型クローン病で二回手術例ですから難治例です。ペンタサやイムランに加えてレミケートの計画的繰り返し投与は必要でしょう。
2)しかしこれだけで゙十分かというとそう言う保証はありません。出血型はむずかしいのですから。
3)レミケード連続投与後3-6ヶ月で早めに小腸検査を行い、潰瘍があればエレンタールも加えた治療が必要ではないでしょうか。
以上簡単ですがお大事に。
質問から
皮膚から臓器を作れる技術が話題になっていますが、あれで潰瘍性大腸炎の治療にいかせたりするのでしょうか
答え
大変高度な質問です。
1)現在、再生医療が話題です。現実味を帯びているには、皮膚、眼球の角膜、血管、すい臓のインスリンを出す細胞などです。いずれも同じ細胞をひたすら増やすことで自然にもとの形をとり再生できる可能性が高く精力的に研究されています。
2)次に目標になっているのは心筋、肝臓ですが、これらはやや構造が複雑ですが、10年後には実用化が可能かもしれません。
これらに比べると、腸管は粘膜、支持組織、筋肉、外側の膜、からなるので構成が複雑ですので、潰瘍性大腸炎の再生治療はやや難航しています。
しかしこの分野は日進月歩ですので、いつ画期的なことがあるかわかりません。しっかり注目して情報を提供してゆきます。
皮膚から臓器を作れる技術が話題になっていますが、あれで潰瘍性大腸炎の治療にいかせたりするのでしょうか
答え
大変高度な質問です。
1)現在、再生医療が話題です。現実味を帯びているには、皮膚、眼球の角膜、血管、すい臓のインスリンを出す細胞などです。いずれも同じ細胞をひたすら増やすことで自然にもとの形をとり再生できる可能性が高く精力的に研究されています。
2)次に目標になっているのは心筋、肝臓ですが、これらはやや構造が複雑ですが、10年後には実用化が可能かもしれません。
これらに比べると、腸管は粘膜、支持組織、筋肉、外側の膜、からなるので構成が複雑ですので、潰瘍性大腸炎の再生治療はやや難航しています。
しかしこの分野は日進月歩ですので、いつ画期的なことがあるかわかりません。しっかり注目して情報を提供してゆきます。
質問から
茨城県在住の30歳代の女性です。
1)今年春以降に、2つの病院で計3回内視鏡検査を受け、画像では直腸にUCの疑いがあると言われるが、検査結果では潰瘍性大腸炎UCと断定できないとなる。
2)後の検査で、これは潰瘍性大腸炎だ、8月の写真ではクラミジアぽかったんだけれど、今こうやってみると潰瘍性大腸炎だね」となりました。病理は「もし潰瘍性大腸炎だとしたら活動期にある状態」とのことでした。
3)薬はペンタサ1日6錠とミヤBM1日6錠と痔の軟膏(1日2回)が処方されました。
おならや便の臭さはおさまったよな気がします。他に良くなっている点を考えてみると、腹痛はあまり起こらなくなったように思います。 、
つくば市に住んでおりますが、どうしたらいいでしょう。
答え
1)おおよその情報から潰瘍性大腸炎でそれほどひどくないタイプでしょう。以前の記事で申し上げたように内視鏡所見の読み方には経験が必要です。
2)現状はペンタサ6錠ほかで落ち着きつつありますので心配ないでしょう。
簡単ですが、お大事に。
茨城県在住の30歳代の女性です。
1)今年春以降に、2つの病院で計3回内視鏡検査を受け、画像では直腸にUCの疑いがあると言われるが、検査結果では潰瘍性大腸炎UCと断定できないとなる。
2)後の検査で、これは潰瘍性大腸炎だ、8月の写真ではクラミジアぽかったんだけれど、今こうやってみると潰瘍性大腸炎だね」となりました。病理は「もし潰瘍性大腸炎だとしたら活動期にある状態」とのことでした。
3)薬はペンタサ1日6錠とミヤBM1日6錠と痔の軟膏(1日2回)が処方されました。
おならや便の臭さはおさまったよな気がします。他に良くなっている点を考えてみると、腹痛はあまり起こらなくなったように思います。 、
つくば市に住んでおりますが、どうしたらいいでしょう。
答え
1)おおよその情報から潰瘍性大腸炎でそれほどひどくないタイプでしょう。以前の記事で申し上げたように内視鏡所見の読み方には経験が必要です。
2)現状はペンタサ6錠ほかで落ち着きつつありますので心配ないでしょう。
簡単ですが、お大事に。
質問から
ペンタサと免疫抑制剤を一緒に服用するといけないような
書き込みがされていたのですが、これは本当でしょうか?
答え
すべての薬は体に吸収されて働きその後に、肝臓で酵素によって何段階にも分けて分解されて出てゆきます。
ペンタサとアザチオプリン・ロイケリンの場合、分解する酵素が部分的に同じなので、患者さんによってはアザチオプリンの分解が遅れて余計に効いてします場合があります。
つまりアザチオプリンを1錠飲んでいても2錠飲んでいるような状態になり、白血球や赤血球が次第に減ります。
このような状態はどの患者さんにもおきるわけでなく、一部の患者さんで、両方の薬を3ヶ月以上長く飲んでいるとおきることがあります。
どちらかの薬をやや減らせば、問題は解決しますので、臨床的にはあまり重大なことになることはありません。以上簡単ですがお大事に。
ペンタサと免疫抑制剤を一緒に服用するといけないような
書き込みがされていたのですが、これは本当でしょうか?
答え
すべての薬は体に吸収されて働きその後に、肝臓で酵素によって何段階にも分けて分解されて出てゆきます。
ペンタサとアザチオプリン・ロイケリンの場合、分解する酵素が部分的に同じなので、患者さんによってはアザチオプリンの分解が遅れて余計に効いてします場合があります。
つまりアザチオプリンを1錠飲んでいても2錠飲んでいるような状態になり、白血球や赤血球が次第に減ります。
このような状態はどの患者さんにもおきるわけでなく、一部の患者さんで、両方の薬を3ヶ月以上長く飲んでいるとおきることがあります。
どちらかの薬をやや減らせば、問題は解決しますので、臨床的にはあまり重大なことになることはありません。以上簡単ですがお大事に。
今日テレビで弁護士のいない地域へ若い弁護士を派遣する弁護士事務所の特集をしていました。
佐渡島や北海道などで住民5万人以上の中に弁護士ゼロという地域が数多くあり、東京の弁護士事務所が研修を終えた20歳代後半の若手弁護士を2-3年単位で就任させるというシステムです。
どの地方も若い弁護士が赴任したとたんに、法律相談が100件以上も殺到し、1ヶ月先まで予約が埋まります。相談内容の多くはサラ金がらみの自己破産や債務返済で過疎化による地域産業の衰退、高齢化など今の世相がうかがえます。
若い弁護士さんの力で、自殺寸前まで追い詰められていた多くの債務者の方が少しずつ立ち直る姿は感動的でした。少数ながらまた元の状態に戻ってしまう方もいて弁護士さんの落胆も良くわかりました。
潰瘍性大腸炎、クローン病に関して言うと似たようなところがあり、治療は進歩していますが、全国的にも専門医が少なく、十分な治療と安心を与えられないのが現状です。
首都圏にお住まいの方は来れる範囲で来ていただき、首都圏以外にお住まいの方は各地にいる私の知っている潰瘍性大腸炎、クローン病のエキスパートのドクターに紹介しております。
また患者さんの中には安定すると来院しなくなる方もいます。
若いのでお仕事などの都合もあると思いますが、症状がなくなったからといって病気がなくなるわけではなく、安心できない状態には変わりませんので、定期的な診察は必要です。皆さん十分に気をつけてくださいますようお願いもうしあげます。
佐渡島や北海道などで住民5万人以上の中に弁護士ゼロという地域が数多くあり、東京の弁護士事務所が研修を終えた20歳代後半の若手弁護士を2-3年単位で就任させるというシステムです。
どの地方も若い弁護士が赴任したとたんに、法律相談が100件以上も殺到し、1ヶ月先まで予約が埋まります。相談内容の多くはサラ金がらみの自己破産や債務返済で過疎化による地域産業の衰退、高齢化など今の世相がうかがえます。
若い弁護士さんの力で、自殺寸前まで追い詰められていた多くの債務者の方が少しずつ立ち直る姿は感動的でした。少数ながらまた元の状態に戻ってしまう方もいて弁護士さんの落胆も良くわかりました。
潰瘍性大腸炎、クローン病に関して言うと似たようなところがあり、治療は進歩していますが、全国的にも専門医が少なく、十分な治療と安心を与えられないのが現状です。
首都圏にお住まいの方は来れる範囲で来ていただき、首都圏以外にお住まいの方は各地にいる私の知っている潰瘍性大腸炎、クローン病のエキスパートのドクターに紹介しております。
また患者さんの中には安定すると来院しなくなる方もいます。
若いのでお仕事などの都合もあると思いますが、症状がなくなったからといって病気がなくなるわけではなく、安心できない状態には変わりませんので、定期的な診察は必要です。皆さん十分に気をつけてくださいますようお願いもうしあげます。
質問から
1)4月にクローン病と確認され、小腸膀胱ろう、腸管ろうなどと診断されました。
2)ロイケリン、ペンタサ、レミケードを継続投与中ですが、血液検査でASTが漸増、現在37(正常範囲9-32)。肝障害が疑われるのでロイケリンは中止することになりました。CRPは0.6(10月は0.2で)です(前回レミケードは7/20でした)。
3)ペンタサ+レミケードの組み合わせだけで問題ないでしょうか?
答え
1)クローン病で小腸型で膀胱ろう、腸管ろうのある場合、症状がひどければ手術、ひどくなければ薬物治療です。厳密には、レミケードに膀胱ろう、腸管ろうを閉鎖するほどの効果は少ないようです。現状では何とか保たれているようですので、このままレミケード+ペンタサでもかまいませんが、瘻孔の周りに膿瘍ができる可能性があり、レミケードでかえって症状がマスクされてしまうため、定期的なチェックが必要です。
2)アザチオプリンやロイケリンで肝臓障害はおきることがあり、僕自身でも症例を経験し、詳細に報告をまとめたことがあります。
GOTGPT が50以下なら私は減量して継続します(100以上なら中止します)が、このあたりは決まったものが無く、主治医の判断でいいと思います。
3)したがってロイケリンを中止してペンタサ+レミケードの組み合わせだけでもかまいませんが
基本の病態が、小腸型で膀胱ろう、腸管ろうのある場合は厳密にはペンタサ+レミケードだけで制御できない場合があり、経過中膿瘍の合併、瘻孔の変化に十分な注意が必要です。
以上簡単ですがお大事に。
1)4月にクローン病と確認され、小腸膀胱ろう、腸管ろうなどと診断されました。
2)ロイケリン、ペンタサ、レミケードを継続投与中ですが、血液検査でASTが漸増、現在37(正常範囲9-32)。肝障害が疑われるのでロイケリンは中止することになりました。CRPは0.6(10月は0.2で)です(前回レミケードは7/20でした)。
3)ペンタサ+レミケードの組み合わせだけで問題ないでしょうか?
答え
1)クローン病で小腸型で膀胱ろう、腸管ろうのある場合、症状がひどければ手術、ひどくなければ薬物治療です。厳密には、レミケードに膀胱ろう、腸管ろうを閉鎖するほどの効果は少ないようです。現状では何とか保たれているようですので、このままレミケード+ペンタサでもかまいませんが、瘻孔の周りに膿瘍ができる可能性があり、レミケードでかえって症状がマスクされてしまうため、定期的なチェックが必要です。
2)アザチオプリンやロイケリンで肝臓障害はおきることがあり、僕自身でも症例を経験し、詳細に報告をまとめたことがあります。
GOTGPT が50以下なら私は減量して継続します(100以上なら中止します)が、このあたりは決まったものが無く、主治医の判断でいいと思います。
3)したがってロイケリンを中止してペンタサ+レミケードの組み合わせだけでもかまいませんが
基本の病態が、小腸型で膀胱ろう、腸管ろうのある場合は厳密にはペンタサ+レミケードだけで制御できない場合があり、経過中膿瘍の合併、瘻孔の変化に十分な注意が必要です。
以上簡単ですがお大事に。
クローン病の研究会が都内で行われたので、参加しました。専門医エキスパート50人が集まって今後のクローン病の治療法について幅広く討論されました。
1)レミケードの使用法について精力的に議論が行われました。平成19年11月からレミケードの連続投与(8週間おき)が保険適応となりますので、今後維持療法が中心になるだろうという結論でした。
2)栄養療法、免疫調整剤は依然重要であるものの、レミケード単独と維持投与で治療できる患者さんでは必ずしもいらなくなるのではないかという意見がありました。
一方で難治の患者さんの場合、レミケードの連続投与(8週間おき)に加えて、いろいろな治療を組み合わせるべきだろうという意見もありました。
3)腸閉塞があり、レミケードを投与してよくなった患者さんの報告があり、驚きでした。これまで腸閉塞にレミケードは投与してはならないというのが原則でしたので。
4)終わった後で兵庫大学、弘前大学、滋賀医大の先生方と飲むことになり、皆このブログを見て下さっていて僕は大変うれしかったです。
みんなの感想は少し専門的過ぎるのでもっと基本的な事を解説するべきではないかとの事でした。今後よりわかりやすいブログにしたいと考えています。読者の皆様、どうぞよろしくお願いします。
1)レミケードの使用法について精力的に議論が行われました。平成19年11月からレミケードの連続投与(8週間おき)が保険適応となりますので、今後維持療法が中心になるだろうという結論でした。
2)栄養療法、免疫調整剤は依然重要であるものの、レミケード単独と維持投与で治療できる患者さんでは必ずしもいらなくなるのではないかという意見がありました。
一方で難治の患者さんの場合、レミケードの連続投与(8週間おき)に加えて、いろいろな治療を組み合わせるべきだろうという意見もありました。
3)腸閉塞があり、レミケードを投与してよくなった患者さんの報告があり、驚きでした。これまで腸閉塞にレミケードは投与してはならないというのが原則でしたので。
4)終わった後で兵庫大学、弘前大学、滋賀医大の先生方と飲むことになり、皆このブログを見て下さっていて僕は大変うれしかったです。
みんなの感想は少し専門的過ぎるのでもっと基本的な事を解説するべきではないかとの事でした。今後よりわかりやすいブログにしたいと考えています。読者の皆様、どうぞよろしくお願いします。
質問
1)約10年前に大腸出血型クローン病になりましたが、CRPがあがったり熱が出たりすることもほとんどなく安定して寛解状態を保っています。
2)5年前あたりから横行結腸がやや繊維化して狭くなったり、広がった部分ができたりしてきてまったからなのか、ゴロゴロ感や腹部違和感がでてきてしまって困ってます。最近は栄養剤等を飲むとかえっておなかが壊れたりします。
3)個人的な希望としては、レミケードなど使ってみると良いのではないかと思ったりするのですが、やはり必要ないのでしょか、、、。
4)また、大腸も狭窄の進み具合なども超音波検査だけで知ることができるでしょうか?
5)服用中の薬はプレドニン5mgとペンタサ6錠です。
答え
1ー3)横行結腸がやや繊維化&栄養剤等を飲むとかえっておなかが壊れたりということからも狭窄がありそうですね。炎症がひどくなければ、レミケートの必要は無く、逆にレミケードの使用は狭窄がある場合にはかえって危険です。狭窄のある場合に、狭窄の長さと狭さによりますがアルーン拡張が有効です。
4.5)プレドニンには寛解維持(良い状態を保つ)作用は無いので免疫調整剤を使用してプレドニンを中止すべきです。この場合減らせると思います
なお、おなかの張りは漢方薬でよくなると思われます。
また腹部の超音波とCTで大体の狭窄と拡張はわかります。その辺の情報を得てから主治医と方針を決めてください。簡単ですがお大事に。
1)約10年前に大腸出血型クローン病になりましたが、CRPがあがったり熱が出たりすることもほとんどなく安定して寛解状態を保っています。
2)5年前あたりから横行結腸がやや繊維化して狭くなったり、広がった部分ができたりしてきてまったからなのか、ゴロゴロ感や腹部違和感がでてきてしまって困ってます。最近は栄養剤等を飲むとかえっておなかが壊れたりします。
3)個人的な希望としては、レミケードなど使ってみると良いのではないかと思ったりするのですが、やはり必要ないのでしょか、、、。
4)また、大腸も狭窄の進み具合なども超音波検査だけで知ることができるでしょうか?
5)服用中の薬はプレドニン5mgとペンタサ6錠です。
答え
1ー3)横行結腸がやや繊維化&栄養剤等を飲むとかえっておなかが壊れたりということからも狭窄がありそうですね。炎症がひどくなければ、レミケートの必要は無く、逆にレミケードの使用は狭窄がある場合にはかえって危険です。狭窄のある場合に、狭窄の長さと狭さによりますがアルーン拡張が有効です。
4.5)プレドニンには寛解維持(良い状態を保つ)作用は無いので免疫調整剤を使用してプレドニンを中止すべきです。この場合減らせると思います
なお、おなかの張りは漢方薬でよくなると思われます。
また腹部の超音波とCTで大体の狭窄と拡張はわかります。その辺の情報を得てから主治医と方針を決めてください。簡単ですがお大事に。
免疫抑制剤タクロリムスは潰瘍性大腸炎に有効!
免疫抑制剤タクロリムスは日本で開発された免疫抑制剤である。
その作用はTリンパ球の活性化を抑制することであり、同様の免疫抑制薬にはサイクロスポリンがあるが、有効性、安全性の面から肝臓移植、腎臓移植などでは現在タクロリムスがもっとも使用される薬となっている。
一方、欧米ではサイクロスポリンは潰瘍性大腸炎で重症化した場合に静脈投与される薬剤であり、サイクロスポリンが効かなければ手術という治療方針の流れである。
しかしながら、本邦ではサイクロスポリンは潰瘍性大腸炎に保険適応が無く、大学病院や専門病院の一部で重症化した潰瘍性大腸炎に静脈投与して使用されている。治療成績は欧米同様であり、重症化した潰瘍性大腸炎に有効である。
以上の背景から、タクロリムスが重症の潰瘍性大腸炎に有効である可能性が高く、2004年に日本で治験が行われ、2006年に英国消化器病学会雑誌Gut2006:55:1255-1262に結果が掲載されました。
対象:重症の潰瘍性大腸炎で左大腸型か全大腸型、
多施設共同前向き二重盲検試験で、タクロリムスは飲み薬として投与。
グループ1:タクロリムス高容量群 21人
グループ2:タクロリムス低容量群 22人
グループ3:偽薬群 20人
結果
有効:潰瘍性大腸炎活動指数が4点以上低下した割合
グループ1:タクロリムス高容量群 68.4%
グループ2:タクロリムス低容量群 38.1%
グループ3:偽薬群 10.0.%
DrTのコメント
タクロリムスはサイクロスポリンに比べて安全性に優れていますし、今回の治験は私も担当しましたが経口投与(飲み薬)ですので、外来でも可能かもしれません。
いずれにせよ有効な結果でしたので保険適応の申請がなされております。依然このブログで記載したように厚生労働省の認可は遅いので2ー3年かかりますが、認可されると思われます。
免疫抑制剤タクロリムスは日本で開発された免疫抑制剤である。
その作用はTリンパ球の活性化を抑制することであり、同様の免疫抑制薬にはサイクロスポリンがあるが、有効性、安全性の面から肝臓移植、腎臓移植などでは現在タクロリムスがもっとも使用される薬となっている。
一方、欧米ではサイクロスポリンは潰瘍性大腸炎で重症化した場合に静脈投与される薬剤であり、サイクロスポリンが効かなければ手術という治療方針の流れである。
しかしながら、本邦ではサイクロスポリンは潰瘍性大腸炎に保険適応が無く、大学病院や専門病院の一部で重症化した潰瘍性大腸炎に静脈投与して使用されている。治療成績は欧米同様であり、重症化した潰瘍性大腸炎に有効である。
以上の背景から、タクロリムスが重症の潰瘍性大腸炎に有効である可能性が高く、2004年に日本で治験が行われ、2006年に英国消化器病学会雑誌Gut2006:55:1255-1262に結果が掲載されました。
対象:重症の潰瘍性大腸炎で左大腸型か全大腸型、
多施設共同前向き二重盲検試験で、タクロリムスは飲み薬として投与。
グループ1:タクロリムス高容量群 21人
グループ2:タクロリムス低容量群 22人
グループ3:偽薬群 20人
結果
有効:潰瘍性大腸炎活動指数が4点以上低下した割合
グループ1:タクロリムス高容量群 68.4%
グループ2:タクロリムス低容量群 38.1%
グループ3:偽薬群 10.0.%
DrTのコメント
タクロリムスはサイクロスポリンに比べて安全性に優れていますし、今回の治験は私も担当しましたが経口投与(飲み薬)ですので、外来でも可能かもしれません。
いずれにせよ有効な結果でしたので保険適応の申請がなされております。依然このブログで記載したように厚生労働省の認可は遅いので2ー3年かかりますが、認可されると思われます。
質問から
先日テレビで仮想内視鏡の事をやっていましたが、もしこれが数年後に一般的な検査の手法となった場合、潰瘍性大腸炎やクローン病に適用される可能性は有るのでしょうか?
答え
大腸がんの増加に比べ、経験のある内視鏡医が不足する欧米ではCTを用いた仮想内視鏡が実用化されつつあります。前処置や検出能力は注腸バリウムと同じくらいですが、注腸バリウムが検査する医師や技師の技量に対してCTを用いた仮想内視鏡は一定の結果が得られ、一度に多くの患者さんが検査できます。大腸がんの疑われる患者さんは何十万人もいますのでこの点は重要です。大腸カメラや注腸検査は一日10人やればへとへとですが、CTを用いた仮想内視鏡は20人以上可能です。ただし読影に時間がかかるため今度は読むほうがやや大変です。これはCTやMRIの発達に応じて放射線線科医の仕事が数倍に増えたことと同様です。
ただ潰瘍性大腸炎では内視鏡による大腸粘膜のきめ細かい観察と組織検査が治療方針の決定に重要ですので、これを置き換えるものではないと考えられます。
なお個人的には、僕の場合は、腹部超音波でクローン病や潰瘍性大腸炎の病変範囲や構造の把握は福岡の病院時代から内視鏡やバリウム造影や手術所見と超音波を比べてきましたから、約5-10分間で大体把握できますので、被爆のあるCTによる仮想内視鏡は不要です。
先日テレビで仮想内視鏡の事をやっていましたが、もしこれが数年後に一般的な検査の手法となった場合、潰瘍性大腸炎やクローン病に適用される可能性は有るのでしょうか?
答え
大腸がんの増加に比べ、経験のある内視鏡医が不足する欧米ではCTを用いた仮想内視鏡が実用化されつつあります。前処置や検出能力は注腸バリウムと同じくらいですが、注腸バリウムが検査する医師や技師の技量に対してCTを用いた仮想内視鏡は一定の結果が得られ、一度に多くの患者さんが検査できます。大腸がんの疑われる患者さんは何十万人もいますのでこの点は重要です。大腸カメラや注腸検査は一日10人やればへとへとですが、CTを用いた仮想内視鏡は20人以上可能です。ただし読影に時間がかかるため今度は読むほうがやや大変です。これはCTやMRIの発達に応じて放射線線科医の仕事が数倍に増えたことと同様です。
ただ潰瘍性大腸炎では内視鏡による大腸粘膜のきめ細かい観察と組織検査が治療方針の決定に重要ですので、これを置き換えるものではないと考えられます。
なお個人的には、僕の場合は、腹部超音波でクローン病や潰瘍性大腸炎の病変範囲や構造の把握は福岡の病院時代から内視鏡やバリウム造影や手術所見と超音波を比べてきましたから、約5-10分間で大体把握できますので、被爆のあるCTによる仮想内視鏡は不要です。
質問から
国が難病に指定しているクローン病の基本的原因を人間工学の立場から明らかにした。クローン病の患者はいずれも腰骨の骨と骨のすき間が狭く、すき間から大腸、小腸に出ている自律神経が圧迫されていることが分かった。 対策として5つある腰骨のすき間を特殊な器具を使って矯正することを試みたところ、実施6例の全例で改善がみられた。』 という文章を見つけたんですけどこれは本当なんでしょうか?
答え
おそらくガセネタでしょう。この記事は数年前に私もみたことがありますが、
1)その後、追加症例がない、
2)私自身、クローン病の患者さんで痔瘻の検査のために数多く腸骨のMRI検査を行ってきましたが、これまでに背骨の変形や狭窄がひどい方はほとんど無かったです。
整体師のキャッチコピーで何でも背骨を原因にする場合があります。
国が難病に指定しているクローン病の基本的原因を人間工学の立場から明らかにした。クローン病の患者はいずれも腰骨の骨と骨のすき間が狭く、すき間から大腸、小腸に出ている自律神経が圧迫されていることが分かった。 対策として5つある腰骨のすき間を特殊な器具を使って矯正することを試みたところ、実施6例の全例で改善がみられた。』 という文章を見つけたんですけどこれは本当なんでしょうか?
答え
おそらくガセネタでしょう。この記事は数年前に私もみたことがありますが、
1)その後、追加症例がない、
2)私自身、クローン病の患者さんで痔瘻の検査のために数多く腸骨のMRI検査を行ってきましたが、これまでに背骨の変形や狭窄がひどい方はほとんど無かったです。
整体師のキャッチコピーで何でも背骨を原因にする場合があります。
質問
小腸切除手術をして10年になります。
最近エレンタールを飲んだ後にお腹がギュルギュルとなるような気がします。
去年の小腸造影では狭窄などの所見はなかったのですが、このようなお腹の音がなるということは狭窄ができたと考えられるのでしょうか
答え
エレンタールは浸透圧800mOsmと血液体液が300mOsm台に比べて高いので、はじめは物理の法則にしたがって腸の壁(体液側:薄い液)から腸管内(エレンタール側:濃い液)に水分がが出てゆき、次に腸管の機能が働いて体が吸収して最終的に腸の壁に収まるわけです。そのため、お腹がなる方は多いです。
しかしご指摘のように昨年鳴らなくて、今年なるということは病変が悪化して狭いところを通るのでゴロゴロなる可能性あります。
大まかにはCTかエコーでわかりますので一度検査されてはいかがでしょう。
それで変化があれば、小腸造影でしょうか。
簡単ですが、お大事に。
小腸切除手術をして10年になります。
最近エレンタールを飲んだ後にお腹がギュルギュルとなるような気がします。
去年の小腸造影では狭窄などの所見はなかったのですが、このようなお腹の音がなるということは狭窄ができたと考えられるのでしょうか
答え
エレンタールは浸透圧800mOsmと血液体液が300mOsm台に比べて高いので、はじめは物理の法則にしたがって腸の壁(体液側:薄い液)から腸管内(エレンタール側:濃い液)に水分がが出てゆき、次に腸管の機能が働いて体が吸収して最終的に腸の壁に収まるわけです。そのため、お腹がなる方は多いです。
しかしご指摘のように昨年鳴らなくて、今年なるということは病変が悪化して狭いところを通るのでゴロゴロなる可能性あります。
大まかにはCTかエコーでわかりますので一度検査されてはいかがでしょう。
それで変化があれば、小腸造影でしょうか。
簡単ですが、お大事に。
コメントから
潰瘍性大腸炎にステロイドについては即効性のあるとはいえ使うの控えるべきと考えます。
ステロイドの副作用は先生もご存知のように目に関するものから骨に関するものまで様々です。その中でも目に関する副作用は眼底出血や眼圧上昇と眼球に繋がる視神経を損傷させ視力を失う恐れもあります。光を失うことは食べることを失うより辛いです。
答え
潰瘍性大腸炎の治療で、ご指摘のような、問題となる副作用(高血圧、糖尿病、緑内障、白内障、骨粗鬆症など)大量に長期間に使用した場合に起きます。1-2ヶ月の短期間の場合、早く減らせば大きな問題は経験していません。
私自身、中学時代に肉親が膠原病になり、ステロイド治療を受けてきたことをみてきた経験があります。その当時は膠原病に大量にステロイドを投与する時代であり、免疫調整剤も十分でないため、長期的に減らすことができず、20年後には最終的には上記の副作用をすべて合併して亡くなりました。ステロイドの怖さは十分承知しているつもりです。
一方、ステロイドは現在でも潰瘍性大腸炎の治療では重要な位置を占め、うまく使用すれば安定した効果を発揮する薬です。白血球除去治療だけで抑えきれない場合があり、白血球除去の適応にステロイド抵抗性の中等から重症の潰瘍性大腸炎とされているわけで、併用する場合のが多いです。逆にいろいろな治療を組み合わせてきちんと治療して安定させることがもっとも重要です。同時に定期的に副作用をチェックしてゆくことも重要ですが。
現在、気管支喘息では肺にだけ働くようなステロイドが開発され、緊急入院や喘息死が減りました。肺にだけ効くので全身的な副作用はなく、妊娠している女性にも投与可能になりました。しかしそれでも重症の気管支喘息発作には昔ながらのステロイド全身投与を使用しなければならない場合があります。
どの医師も患者さんのことを考え、ステロイドの功罪を考えながら、このようなジレンマと戦いながら治療していることをご理解しください。
現在、潰瘍性大腸炎において腸管の表面だけ効果を発揮するようなステロイドが開発されており、近い将来実用化されるでしょう。
潰瘍性大腸炎にステロイドについては即効性のあるとはいえ使うの控えるべきと考えます。
ステロイドの副作用は先生もご存知のように目に関するものから骨に関するものまで様々です。その中でも目に関する副作用は眼底出血や眼圧上昇と眼球に繋がる視神経を損傷させ視力を失う恐れもあります。光を失うことは食べることを失うより辛いです。
答え
潰瘍性大腸炎の治療で、ご指摘のような、問題となる副作用(高血圧、糖尿病、緑内障、白内障、骨粗鬆症など)大量に長期間に使用した場合に起きます。1-2ヶ月の短期間の場合、早く減らせば大きな問題は経験していません。
私自身、中学時代に肉親が膠原病になり、ステロイド治療を受けてきたことをみてきた経験があります。その当時は膠原病に大量にステロイドを投与する時代であり、免疫調整剤も十分でないため、長期的に減らすことができず、20年後には最終的には上記の副作用をすべて合併して亡くなりました。ステロイドの怖さは十分承知しているつもりです。
一方、ステロイドは現在でも潰瘍性大腸炎の治療では重要な位置を占め、うまく使用すれば安定した効果を発揮する薬です。白血球除去治療だけで抑えきれない場合があり、白血球除去の適応にステロイド抵抗性の中等から重症の潰瘍性大腸炎とされているわけで、併用する場合のが多いです。逆にいろいろな治療を組み合わせてきちんと治療して安定させることがもっとも重要です。同時に定期的に副作用をチェックしてゆくことも重要ですが。
現在、気管支喘息では肺にだけ働くようなステロイドが開発され、緊急入院や喘息死が減りました。肺にだけ効くので全身的な副作用はなく、妊娠している女性にも投与可能になりました。しかしそれでも重症の気管支喘息発作には昔ながらのステロイド全身投与を使用しなければならない場合があります。
どの医師も患者さんのことを考え、ステロイドの功罪を考えながら、このようなジレンマと戦いながら治療していることをご理解しください。
現在、潰瘍性大腸炎において腸管の表面だけ効果を発揮するようなステロイドが開発されており、近い将来実用化されるでしょう。
質問から
1)小腸型クローン病で回腸と大腸を切除し、回腸とS状結腸をつないでいます。
2)現在小腸とS状結腸の吻合部から口側に3センチほど狭窄があります。
3)そこをバルーンで広げることになったのですが、潰瘍があるためレミケードで
潰瘍を治してからバルーンということで2回レミケードを受けました。
4)しかしその後の大腸カメラで全く治ってなかったのです。
5)今後毎月レミケードを受けることになり計5回受けたあと1月末にカメラをして潰瘍が治っていたら入院してバルーンといわれたますが、2回も受けて全く治ってなかったものが、今後治るのか非常に不安でいます。
答え
なかなか難しい質問です
最近は狭い部分に潰瘍がありレミケードを投与して潰瘍が治っていれば、バルーンという流れですが、
この方のように2回のレミケードで潰瘍が治らないので1ヶ月ごとにレミケードを投与してその後にバルーンとは少しやりすぎの気がします。
昔からの治療の流れを申しますと
A)1990年代レミケードやバルーンが出る前は狭い部分があっても成分栄養剤や食事の注意でこらえていました
B)1990年末ごろからバルーンが使用されるようになり一時的に拡がる方もいますが、すぐ競作することが多く効果は不十分でした。
C)2002年にレミケードが出て、狭窄が炎症性であれば、ステロイドやレミケードやイムランで治療すると潰瘍やむくみが減って広がります。
D)レミケード治療後で炎症が減っても狭いのであればバルーン拡張をしていきます。
こんな風な流れで治療が発達してきたわけです。
この患者さんの場合
X)基本的には狭い部分による症状(痛み、おなかのはりなど)があるのか
Y)レミケード治療前後で炎症(CRPなど)や潰瘍が減ったかどうかを
よく検討したほうがいいでしょう。
バルーンでは無理に行うと腸管が破裂する危険性があります。また内視鏡から見えないような瘻孔が病変部にあるかもしれません。
その辺をよく主治医の先生と相談してください。簡単ですがお大事に。
1)小腸型クローン病で回腸と大腸を切除し、回腸とS状結腸をつないでいます。
2)現在小腸とS状結腸の吻合部から口側に3センチほど狭窄があります。
3)そこをバルーンで広げることになったのですが、潰瘍があるためレミケードで
潰瘍を治してからバルーンということで2回レミケードを受けました。
4)しかしその後の大腸カメラで全く治ってなかったのです。
5)今後毎月レミケードを受けることになり計5回受けたあと1月末にカメラをして潰瘍が治っていたら入院してバルーンといわれたますが、2回も受けて全く治ってなかったものが、今後治るのか非常に不安でいます。
答え
なかなか難しい質問です
最近は狭い部分に潰瘍がありレミケードを投与して潰瘍が治っていれば、バルーンという流れですが、
この方のように2回のレミケードで潰瘍が治らないので1ヶ月ごとにレミケードを投与してその後にバルーンとは少しやりすぎの気がします。
昔からの治療の流れを申しますと
A)1990年代レミケードやバルーンが出る前は狭い部分があっても成分栄養剤や食事の注意でこらえていました
B)1990年末ごろからバルーンが使用されるようになり一時的に拡がる方もいますが、すぐ競作することが多く効果は不十分でした。
C)2002年にレミケードが出て、狭窄が炎症性であれば、ステロイドやレミケードやイムランで治療すると潰瘍やむくみが減って広がります。
D)レミケード治療後で炎症が減っても狭いのであればバルーン拡張をしていきます。
こんな風な流れで治療が発達してきたわけです。
この患者さんの場合
X)基本的には狭い部分による症状(痛み、おなかのはりなど)があるのか
Y)レミケード治療前後で炎症(CRPなど)や潰瘍が減ったかどうかを
よく検討したほうがいいでしょう。
バルーンでは無理に行うと腸管が破裂する危険性があります。また内視鏡から見えないような瘻孔が病変部にあるかもしれません。
その辺をよく主治医の先生と相談してください。簡単ですがお大事に。
今週の診療から
多摩のほうから来てくださっている患者さんが白血球除去治療でよくなってきた。
今年発病した潰瘍性大腸炎の20代患者さんで、夏にK立S病院に入院し、潰瘍性大腸炎なのにエレンタールを飲まされてかなり下痢して体重が減少で大変だったようだ。
初診時には、潰瘍性大腸炎は中等度から重症の間くらいでしたが、
1)この先、どうなるかわからないことと大学の進級問題についての焦り
2)下痢一日10回による体力消耗、不眠
3)治療について自分なりに詳しく調べていたがステロイドに対する恐怖あり、混乱の状態であった。
さすがに僕も入院を覚悟しましたが、
A)本人に病気が激症でなく、中等症でうまく治療すれば入院しないですみそうなこと
B)進級問題については、治療見込みの診断書を作成して学校に休みをもらうこと
C)エレンタールは中止して、ステロイドをやや多めにはじめました
D)さらに白血球除去治療を開始した、
E)治療で安定するまで2-3週かかること、極端な食事制限は必要ないことを説明した。
本人ご家族とも納得され、ステロイドと白血球除去治療で徐々に安定した。
本日の診察(白血球除去4回目)では、便の回数がかなり減り、きれいな便になったようでステロイドも順調に減量でき、睡眠も6-7時間眠れるようになったようである。
潰瘍性大腸炎の治療には、やはり患者さんの理解と心理面の安定が必要であることを痛感しました。
多摩のほうから来てくださっている患者さんが白血球除去治療でよくなってきた。
今年発病した潰瘍性大腸炎の20代患者さんで、夏にK立S病院に入院し、潰瘍性大腸炎なのにエレンタールを飲まされてかなり下痢して体重が減少で大変だったようだ。
初診時には、潰瘍性大腸炎は中等度から重症の間くらいでしたが、
1)この先、どうなるかわからないことと大学の進級問題についての焦り
2)下痢一日10回による体力消耗、不眠
3)治療について自分なりに詳しく調べていたがステロイドに対する恐怖あり、混乱の状態であった。
さすがに僕も入院を覚悟しましたが、
A)本人に病気が激症でなく、中等症でうまく治療すれば入院しないですみそうなこと
B)進級問題については、治療見込みの診断書を作成して学校に休みをもらうこと
C)エレンタールは中止して、ステロイドをやや多めにはじめました
D)さらに白血球除去治療を開始した、
E)治療で安定するまで2-3週かかること、極端な食事制限は必要ないことを説明した。
本人ご家族とも納得され、ステロイドと白血球除去治療で徐々に安定した。
本日の診察(白血球除去4回目)では、便の回数がかなり減り、きれいな便になったようでステロイドも順調に減量でき、睡眠も6-7時間眠れるようになったようである。
潰瘍性大腸炎の治療には、やはり患者さんの理解と心理面の安定が必要であることを痛感しました。
ブログの読者からSometimes I'm happyの詩が寄せられました。
Sometimes I'm happy, sometimes I'm blue
My disposition, it depends on you
I never mind the rain from the skies
If I can find the sun in your eyes
Sometimes I love you, sometimes I hate you
But when I hate you it's 'cause I love you
That's how I am so what can I do
I'm happy when I'm with you
Sometimes I am happy other times I am blue
My disposition depends on you
I never mind the rain from the sky
If I can find that sun in your eyes
Sometimes I love you, sometimes I hate you
But when I hate you, it's because I love you
That's how I am so what can I do
I'm happy, so happy when I'm with you
愛するヒトへの切なく熱い思いをつづったスタンダートの名曲です。いい詩ですね。
Sometimes I'm happy, sometimes I'm blue
My disposition, it depends on you
I never mind the rain from the skies
If I can find the sun in your eyes
Sometimes I love you, sometimes I hate you
But when I hate you it's 'cause I love you
That's how I am so what can I do
I'm happy when I'm with you
Sometimes I am happy other times I am blue
My disposition depends on you
I never mind the rain from the sky
If I can find that sun in your eyes
Sometimes I love you, sometimes I hate you
But when I hate you, it's because I love you
That's how I am so what can I do
I'm happy, so happy when I'm with you
愛するヒトへの切なく熱い思いをつづったスタンダートの名曲です。いい詩ですね。

コメントから
学術的にはお腹を開ける手術のうち96%は、手術後に癒着が発生するようです。腹腔鏡下手術(ラパロ)でも、癒着は完全には防げないとのこと。王監督のラパロ手術を実際に執刀したあの、藤田保健大の宇山教授でさえ、癒着防止材を常に使用していると聞きました。また帝王切開も最近は癒着防止の試みが行われているようです。
DrTのコメント
1)クローン病の病態の基本は難治の炎症であり、手術直後も縫った傷が治らない、傷が開く、癒着するといったトラブルが時に起きます。ほかのおなかの手術(胆石、大腸、胃癌など)では縫った傷が治らない、傷が開く、癒着するといったトラブルはおきますが、クローン病の場合、このようなトラブルが2−3倍は多いようです。
2)癒着防止剤:セプラフィルムはほとんどの病院でいろいろな手術に使用しています。あるていどの効果はありますが、完全に癒着を防げるわけではありません。
3)クローン病の患者さんで癒着防止剤を使用して、しばらく後再度手術になった症例を何例も診ていますが多少の癒着はあります。使用しないよりは使用したほうが癒着は少ないですが、癒着は傷が治る過程の一部ですから。
くれぐれも、お大事に。
学術的にはお腹を開ける手術のうち96%は、手術後に癒着が発生するようです。腹腔鏡下手術(ラパロ)でも、癒着は完全には防げないとのこと。王監督のラパロ手術を実際に執刀したあの、藤田保健大の宇山教授でさえ、癒着防止材を常に使用していると聞きました。また帝王切開も最近は癒着防止の試みが行われているようです。
DrTのコメント
1)クローン病の病態の基本は難治の炎症であり、手術直後も縫った傷が治らない、傷が開く、癒着するといったトラブルが時に起きます。ほかのおなかの手術(胆石、大腸、胃癌など)では縫った傷が治らない、傷が開く、癒着するといったトラブルはおきますが、クローン病の場合、このようなトラブルが2−3倍は多いようです。
2)癒着防止剤:セプラフィルムはほとんどの病院でいろいろな手術に使用しています。あるていどの効果はありますが、完全に癒着を防げるわけではありません。
3)クローン病の患者さんで癒着防止剤を使用して、しばらく後再度手術になった症例を何例も診ていますが多少の癒着はあります。使用しないよりは使用したほうが癒着は少ないですが、癒着は傷が治る過程の一部ですから。

くれぐれも、お大事に。
本邦では潰瘍性大腸炎の治療において食事の制限が重要視されているが、実は
きちんとしたデータは少ない。
理由
1)食事を思い出してもらって分析するというやり方は記憶があいまいなため当てにならない。(皆さん自身、先週の月曜日の夕食を思い出してください:ちなみに僕は覚えていません)
2)潰瘍性大腸炎自体が経過中に良くなったり悪くなったりするので、特定の食事内容がどのように変化を及ぼすか判断がむずかしい。病気そのものの変化か、食事によるものなのか区別は困難です。
3)長期間にわたっての正確な食事データをとることがむずかしい。
最近、イギリスの病院から寛解期の潰瘍性大腸炎において1年間もの長期間のフォローアップで行ったデータが英国消化器病学会誌Gut2004:53:1479-1484に出たので紹介します.
対象
1)イギリスの2病院に通院中の潰瘍性大腸炎463人中 寛解期の191人に
2)一年間前向きに追跡して調査(ボランテアが協力しています)
3)患者さんの食事の内容をイギリスでよく食べられている107の食品群に詳しく分類し、
外来通院ごとに潰瘍性大腸炎の状態と食事内容、量を追跡して調査。
4)この107の食品群のグループ分けは、すでに糖尿病や癌などほかの病気で使用され、わかりやすく、使用しやすいと確認されているものです。
結果
潰瘍性大腸炎の悪化に関係する食事内容
1)肉類
2)加工肉(ハム、ソーセージ、ベーコンなど)
3)アルコール類
が有意に悪化に関連した。
なお、ミルク、卵、果物、野菜、魚、砂糖、スナック類は、潰瘍性大腸炎の悪化には明らかな関与なしでした。また栄養成分については
蛋白摂取の多い方が再燃する傾向で、脂肪、炭水化物の相関は明らかでなかったようです。、
Dr.Tのコメント
潰瘍性大腸炎の研究として、きちんとした研究の計画性、1年間丹念に食事内容の調査を行った継続性、客観的なデータの集計と解析法、先生方、ボランテアのかたがた、協力した潰瘍性大腸炎の患者さん方の熱意からなるすばらしい成果です。
まさにジョンブル魂ここにありですね。
明日からの潰瘍性大腸炎の皆さんの食事に役立てくだされば幸いです。
きちんとしたデータは少ない。
理由
1)食事を思い出してもらって分析するというやり方は記憶があいまいなため当てにならない。(皆さん自身、先週の月曜日の夕食を思い出してください:ちなみに僕は覚えていません)
2)潰瘍性大腸炎自体が経過中に良くなったり悪くなったりするので、特定の食事内容がどのように変化を及ぼすか判断がむずかしい。病気そのものの変化か、食事によるものなのか区別は困難です。
3)長期間にわたっての正確な食事データをとることがむずかしい。
最近、イギリスの病院から寛解期の潰瘍性大腸炎において1年間もの長期間のフォローアップで行ったデータが英国消化器病学会誌Gut2004:53:1479-1484に出たので紹介します.
対象
1)イギリスの2病院に通院中の潰瘍性大腸炎463人中 寛解期の191人に
2)一年間前向きに追跡して調査(ボランテアが協力しています)
3)患者さんの食事の内容をイギリスでよく食べられている107の食品群に詳しく分類し、
外来通院ごとに潰瘍性大腸炎の状態と食事内容、量を追跡して調査。
4)この107の食品群のグループ分けは、すでに糖尿病や癌などほかの病気で使用され、わかりやすく、使用しやすいと確認されているものです。
結果
潰瘍性大腸炎の悪化に関係する食事内容
1)肉類
2)加工肉(ハム、ソーセージ、ベーコンなど)
3)アルコール類
が有意に悪化に関連した。
なお、ミルク、卵、果物、野菜、魚、砂糖、スナック類は、潰瘍性大腸炎の悪化には明らかな関与なしでした。また栄養成分については
蛋白摂取の多い方が再燃する傾向で、脂肪、炭水化物の相関は明らかでなかったようです。、
Dr.Tのコメント
潰瘍性大腸炎の研究として、きちんとした研究の計画性、1年間丹念に食事内容の調査を行った継続性、客観的なデータの集計と解析法、先生方、ボランテアのかたがた、協力した潰瘍性大腸炎の患者さん方の熱意からなるすばらしい成果です。
まさにジョンブル魂ここにありですね。

明日からの潰瘍性大腸炎の皆さんの食事に役立てくだされば幸いです。















