ドクターTORAの今日も快腸

大腸の病気(大腸ガン・ポリープ、過敏性大腸症候群、潰瘍性大腸炎、クローン病など)が増加しています。ひとりでも多くの方が快腸になっていただくための最新情報を提供してゆきます。

質問からmiuさんお待たせしました
1)潰瘍性大腸炎(重症)、壊疽性膿皮症、仙腸関節炎の患者で、PSL10mg以下にすると壊疽性膿皮症が再燃し、引き続いて潰瘍性大腸炎も悪化するという状態でした。
2)入院の上、PSL40mgより開始し免疫調整剤=6-MPやAZAを併用しようとしましたがに発熱を呈したために導入できませんでした。
3)壊疽性膿皮症がCsAにより治癒したとの報告があるため(緩解維持には評価は定かではないようすです)、現在、PSL15mg、CsA50mg(ピーク230程度)でコントロールしています。PSLを減量していく予定とです。

 6-MPやAZAにアレルギー様反応を呈した患者様にはMMFやMTX、CsA、FK506などの使用をお考えになられるのでしょうか。それともPSL単独で経過観察でしょうか。6-MPやAZAの減感作療法のようなものをされていらっしゃるのであれば教えて頂きたく存じます
答え
大変高度な質問です。
プレドニン依存性の潰瘍性大腸炎であれば、当然
1)免疫調整剤:イムラン、ロイケリンを使用します。*熱が出たからといってやめるわけではありません。
2)イムラン、ロイケリンで吐き気や脱毛、などの副作用で使用が困難な場合は当然ほかの免疫調整剤が使用されます。
A)サイクロスポリン:1990年代から重症の潰瘍性大腸炎に有効とされるが、日本での保険適応なし。
B)タクロリムス(FK506):サイクロスポリンの類似薬ですが、日本のデータがまとまり重症の
潰瘍性大腸炎に対して保険適応を現在申請中。
C)MMF;潰瘍性大腸炎に対して100例以上のまとまったデータなし。
D)MTX:関節リューマチではレミケードと併用される。欧米では炎症性腸疾患では免疫調整剤イムラン、ロイケリンの無効例にまず使用される免疫調整剤。日本では保険適応なしです。
上記の例では、サイクロスポリンが有効なようなのでステロイドが減量できるといいですね。簡単ですがお大事に。