ドクターTORAの今日も快腸

大腸の病気(大腸ガン・ポリープ、過敏性大腸症候群、潰瘍性大腸炎、クローン病など)が増加しています。ひとりでも多くの方が快腸になっていただくための最新情報を提供してゆきます。

質問から 
 20歳代の男性で、全大腸型です。2年前から症状があり、1年前に診断されました、軽症で、炎症反応は陰性です、やや強めの腹痛と時々頭痛と倦怠感があり、突発的に熱が上がることもあります。1ヶ月ほど前からサラゾピリンに加えリンデロン坐剤1mg/日を使用開始してからは倦怠感も軽くなり発熱も見られません。リンデロンは近く減量予定です。

1)血液検査が正常でも病変部位にて腹痛があるものなのでしょうか
2)倦怠感や発熱などの症状はUCからくるものなのか、サラゾピリンの副作用からくるものなのでしょうか?
3)ストレスに弱い性格なので精神科や心療内科も併診してみようかとは思うのですが、併診の有用性があれば教えてください。

答え
1)潰瘍性大腸炎で炎症が軽度の場合は、血液検査で異常値を示すことは少ないようです。しいて言うと赤沈が軽度上昇します。
2)潰瘍性大腸炎の全大腸型で軽症の場合は、炎症は直腸と盲腸に限られますので、その部分の症状が腹痛や違和感、ガスの張りなどがあります。同時に倦怠感や発熱などの症状はUCから来るものと考えられます。徐々にリンデロンを減らせばいいでしょう。
3)潰瘍性大腸炎の患者さんでは、UCと診断される前から元来胃腸の弱い方が多いです。つまり過敏性大腸炎の一部から潰瘍性大腸炎が発病することが多いように思えます。過敏性大腸症候群は、一般人口の3%−10%以上がかかる病態です。逆に言うと、人体に何らかのストレスがかかるときに何かの症状が出ます:頭痛、耳鳴り、動機、めまい、高血圧、息切れ、痺れ、腹痛などなどです。その中で腸の症状に出てくる方が過敏性大腸症候群と捉えることができます。

 心療内科の先生方は、一般にはうつ病や引きこもり、パニック障害、統合失調症が専門です。過敏性大腸症候群だけならまだしも潰瘍性大腸炎を合併した場合には、必ずしも得意とするわけではありません。
IBD専門の先生が受け持ちなら、心療内科的な治療も併用するでしょうが、消化器専門でIBDがあまり専門でなければ、心療内科の併診も有効です。
以上簡単ですがお大事に。

depression03.gif