ドクターTORAの今日も快腸

大腸の病気(大腸ガン・ポリープ、過敏性大腸症候群、潰瘍性大腸炎、クローン病など)が増加しています。ひとりでも多くの方が快腸になっていただくための最新情報を提供してゆきます。

質問から
 大腸内視鏡で粘膜表面の浮腫をみることはよくありますか?
IBDの所見の可能性はどのくらいあるのでしょうか?
 私の担当医は,その所見を正常範囲というのですが,生検なしでそのようなことはいえるようなものなのでしょうか。

答え
 クローン病や潰瘍性大腸炎の患者さんの内視鏡で、注意するのは、
1)潰瘍の状態(深さ、形、つながり)
2)潰瘍の分布(直腸から上行結腸、回腸末までのどの部分にあるか)
3)潰瘍のない部分の変化
です。
1)2)は当然ですが、海洋のない部分では、粘膜の浮腫を認めることがあり、これも病気の勢いを判断する指標になります。
 粘膜の浮腫とは、粘膜の軽い赤さや正常なら見える細かい血管が見えなくなる状態のことを言います。

 浮腫の部分を生検して病理医の診断を求めてますが、顕微鏡で診ても、潰瘍性大腸炎の陰窩膿瘍(いんかのうよう)やクローン病の(肉芽腫)はなく、非特異的炎症という診断がほとんどです。
 したがって、 内視鏡上の、粘膜の浮腫だけでは、病気を決定する所見とならないわけです。あらかじめクローン病や潰瘍性大腸炎がある場合には、病気の勢いを判断する材料になります。

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