ドクターTORAの今日も快腸

大腸の病気(大腸ガン・ポリープ、過敏性大腸症候群、潰瘍性大腸炎、クローン病など)が増加しています。ひとりでも多くの方が快腸になっていただくための最新情報を提供してゆきます。

質問から
レミケードの使用方法について。
1)現状、全国的にはレミケードを使用されている患者さんは何人くらいいるのでしょうか。
2)長期間レミケードを使用される方はだいたい何割くらいでしょうか。
3)長期間使用する場合には、止めるタイミングや、指標となるものはあるのでしょうか

お断り:私自身はクローン病の治療に多くのレミケードを使用してきていますが、全国集計はしていません。多くの情報は海外のドクターや田辺製薬の担当者からの情報によるものです
答え
1)クローン病に対するレミケードの登録制度があり、通算で3000人を超えたようです。全国のクローン病患者さんが2万数千人程度と推測され、その15%程度に相当します
2)現在日本におけるクローン病に対するレミケードの適応は、難治の腸炎(1回使用)か外瘻孔(3回)です。投与後8-10週で効果が消失しますが、その後再燃する場合には、ほかに治療を試みて、無効なようなら、レミケードを使用する状況にあります。
 このように併用する治療薬や患者さんの病状によって結果は極めて異なりますので、一概に何%という頻度を出すことは困難です。またクローン病そのものがそれ自体良くなったり悪くなったりしますので。
3)長期間に使用する場合のやめるタイミングについて決まった見解は無いようです。僕自身レミケードとイムランを開始して、再燃のたびにレミケードを投与するうちに、ほとんど再燃しなくなる例を数例経験していますが、やはり炎症マーカーのCRPや画像上で潰瘍が消失してきれいな粘膜になることが重要ではないでしょうか。
 海外の先生方はほとんど8週間おきの継続投与をされていますが、状態がよければ、次第投与間隔が伸びるようです。しかしレミケードがネズミ由来の蛋白を25%持つことから数ヶ月あけることは、投与時反応(レミケードに対する重症のアレルギー)につながるため、危険です。
以上簡単ですが。参考になれば、

レミケードはTNFαを中和し、腸管のマクロファージを障害することによって、クローン病の病態を安定化させます。
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