ドクターTORAの今日も快腸

大腸の病気(大腸ガン・ポリープ、過敏性大腸症候群、潰瘍性大腸炎、クローン病など)が増加しています。ひとりでも多くの方が快腸になっていただくための最新情報を提供してゆきます。

質問から
40歳代の男性で、潰瘍性大腸炎を20歳代に発症し、一昨年までは直腸炎型の軽症でした。ところが、一昨年から全大腸炎型になり、プレドニン、ATM、LCAPでも緩解しません(ただし下痢、腹痛はほとんどありません)。
プレドニンはここ2年で40ミリから減量、悪化して増量という状態で、2週間前からイムランを始めました。現在、ペンタサ4錠×朝昼晩、プレドニン15ミリ×朝1回、イムラン50ミリ×朝晩で、落ち着いています。もともとの文章はイムラン5ミリですが、一錠50mgなのでこの方は100mg=2錠/日=朝1錠、夕1錠で服用と考えられます。
質問要点:ご質問はイムランの細かい使用法にあるようですが、詳細は主治医によって違いますので、どうして主治医がそのような使用をしたのか良く聞いてください。また私のブログの記事についての大まかな記憶によって質問していますが、よくよく確認してから質問してください。以下私の考えを述べますが、個人的なものです。
1 主治医は「イムランは、それ自体では潰瘍性大腸炎を治すことはない。薬を減らすために使用するもので、プレドニンの量が多いときに使用するものではない」と言います(現在プレ15ミリでイムランを使っていますが、主治医は10ミリ以下になってから使いたかったようです)。いくら主治医から説明を受けてもよく理解できないのですが、イムランはプレドニンの量が多いときには使わないものなのでしょうか?
 答え:イムランはプレドニン依存性:10-15mg以下で悪化する場合に使用します。効果発揮までに時間がかかりますのでプレドニン20mgくらいからはじめる場合もあります。この辺は主治医の考えです。2 先生はCCJAPANでイムランを25ミリぐらいから始めるべき、、、
答え:25mgから開始しているというのは自分の経験です。私のイムラン治療例で200例中最初の100例は、50mgから開始して全脱毛になったのが3例いるので、開始量を減らして、はじめの1ヶ月は1日25mgでゆっくり開始してその後は患者さんによって50-100mgに増やします。理由は私の場合は外来だけなので、少しでも入院する可能性をへらすためです。先生によっては100mgで開始する方もいるでしょう。そのほうが効果の発現は早いかもしれません。欧米ではそのような方法の先生方が多いようです。 
3 このブログでも書かれていますが、イムランの効果が出るまで2ヶ月〜3ヶ月かかるんですよね。私は飲み始めて2週間ですが、調子が良いように感じます。
 答え:すぐに有効な場合もありますが、プラセボ効果かも知れません 
4 副作用についてですが、白血球減少や脱毛等は開始後どれぐらいで出るのでしょうか? 
答え いつも2-3週間ぐらいと記載しています(ブログ、CCJAPANとも)。イムランによる著明な白血球の減少や全脱毛は過去40例ほど報告されていますが、ほとんどが2-4週間です。
5 副作用を少なくするため、ペンタサを減量する方が良いと書かれていたように思いますが、何錠ぐらいが望ましいのでしょうか
 答え:この辺はさじ加減の部類に入ります。現在の主治医の意見を尊重してください。イムランの代謝酵素TPMTをペンタサが抑制する可能性がありますので、イムラン開始時の白血球数を見てペンタサを減らす場合があります。
6 主治医はうまくいけばイムランもなるべく早く止めたいと言っています(うまくいけば3月ぐらいには)。ケースバイケースだとは思いますが、4ヶ月か5ヶ月ぐらいでイムラン中止なんてことはあるのでしょうか? 
答え 最低6ヶ月から1年くらい服用して内視鏡や症状で変化を確認すべきでしょう。最低1年は継続します。
7 イムラン服用中には、男性も避妊に気をつけた方が良い?
答え:男性も避妊に気をつけた方が良いと添付文書にありますが、実際にアメリカの報告では精子数に変化は無いようです。また女性の妊娠についても実際には奇形の発生はイムラン6MP服用しない例との間で差が無いと報告されています。
 主治医はイムランを一日100mgで開始するほどですから、イムランの添付文書ばかりでなく、過去5年の論文をよく検討されていると思います。よく相談してください。