質問
「手術後は早めにイムラン+レミケードが有効です」とこのブログの記事にありましたが、本当でしょうか。つまり「狭窄やロウコウ部分を切除して、病変部分がなくなっても予防的に上記の薬を使ったほうがよいのでしょうか?レミケードは、病態が悪化しないと使えない薬剤、と思っていたのですが、、、
答え
クローン病の治療は手術させないこと、再手術を避けることに尽きると思います。現在手術後の治療としてはペンタサ3000mg+エレンタール1200kcal以上が日本でのスタンダードです。(後ろ向きのデータ:手術後何年かたってから病院に来てる患者さんのデータを集める方法:しかありませんが、、:後ろ向きのデータでは途中でいなくなった方の情報がわからないので、EBMの評価は低いです。)
しかしこの治療はすでに10年以上から施行されており、その結果は5年で30%程度の再手術率で、欠点は、成分栄養の1200kal以上の量での維持は難しいことです。腸管の手術後、軽快して、やっと食事ができたのにまた栄養療法かという思いがあるでしょうし、、、、
アザチオプリンの手術後の再手術抑制効果については、前向きの試験(手術を終わった患者さんについてある時点で登録してから未来に向かってデータを取るので患者さんがいなくなってもどういう患者さんだったかがわかりますのでEBMの世界では最も高く評価されます。)で2-3本の論文があります。その結果からは、ペンタサや偽薬に比べて、アザチオプリンやイムランが明らかに優れているようです。再手術例や、瘻孔を繰り返し手術する例では、試してもいいかもしれません。
レミケードの手術後投与による再手術予防効果としての論文はまだ出ていませんが、アメリカで何本かの学会報告があります。実際には手術後何年も安定する患者さんが10%以上いる事実から、手術した患者さん全員にレミケードを予防的に投与するのは医療資源の浪費であり、現実的ではありません。私の場合は手術後3-6ヶ月の画像診断で明らかな再発を認めた場合には患者さんと相談して狭窄や瘻孔を形成する前にレミケードやアザチオプリンを用います。いずれにせよ大変難しい問題です。
アザチオプリンの構造式です


「手術後は早めにイムラン+レミケードが有効です」とこのブログの記事にありましたが、本当でしょうか。つまり「狭窄やロウコウ部分を切除して、病変部分がなくなっても予防的に上記の薬を使ったほうがよいのでしょうか?レミケードは、病態が悪化しないと使えない薬剤、と思っていたのですが、、、
答え
クローン病の治療は手術させないこと、再手術を避けることに尽きると思います。現在手術後の治療としてはペンタサ3000mg+エレンタール1200kcal以上が日本でのスタンダードです。(後ろ向きのデータ:手術後何年かたってから病院に来てる患者さんのデータを集める方法:しかありませんが、、:後ろ向きのデータでは途中でいなくなった方の情報がわからないので、EBMの評価は低いです。)
しかしこの治療はすでに10年以上から施行されており、その結果は5年で30%程度の再手術率で、欠点は、成分栄養の1200kal以上の量での維持は難しいことです。腸管の手術後、軽快して、やっと食事ができたのにまた栄養療法かという思いがあるでしょうし、、、、
アザチオプリンの手術後の再手術抑制効果については、前向きの試験(手術を終わった患者さんについてある時点で登録してから未来に向かってデータを取るので患者さんがいなくなってもどういう患者さんだったかがわかりますのでEBMの世界では最も高く評価されます。)で2-3本の論文があります。その結果からは、ペンタサや偽薬に比べて、アザチオプリンやイムランが明らかに優れているようです。再手術例や、瘻孔を繰り返し手術する例では、試してもいいかもしれません。
レミケードの手術後投与による再手術予防効果としての論文はまだ出ていませんが、アメリカで何本かの学会報告があります。実際には手術後何年も安定する患者さんが10%以上いる事実から、手術した患者さん全員にレミケードを予防的に投与するのは医療資源の浪費であり、現実的ではありません。私の場合は手術後3-6ヶ月の画像診断で明らかな再発を認めた場合には患者さんと相談して狭窄や瘻孔を形成する前にレミケードやアザチオプリンを用います。いずれにせよ大変難しい問題です。
アザチオプリンの構造式です




