ドクターTORAの今日も快腸

大腸の病気(大腸ガン・ポリープ、過敏性大腸症候群、潰瘍性大腸炎、クローン病など)が増加しています。ひとりでも多くの方が快腸になっていただくための最新情報を提供してゆきます。

クローン病では痔瘻をしばしば合併する
 クローン病の痔瘻は肛門外科医にとっては避けたい手術である。なぜなら、手術した傷がなかなかふさがらず、膿が出続けるからである。
 社会保険中央総合病院におけるケースを高添先生とともに解析した結果では 1)先発痔瘻タイプと2)後発痔瘻タイプに分けられる
1)先発痔瘻タイプとは
 先に痔瘻が出現し、痔瘻は普通の痔瘻でなく。手術しても難治で、その数年後、クローン病が診断されるタイプである。
2)後発痔瘻タイプとは
 先にクローン病と診断され、下痢を繰り返すうちに、痔瘻が出現し、難治になるタイプである。
 
 痔瘻が治らずに肛門が狭くなり、人工肛門にせざる終えない場合があるが、先発痔瘻タイプのほうが、次第に安定化する可能性が高く、後発痔瘻タイプでは、難治で最終的に人工肛門になる場合が、多かった。

 このデータは、1980年代から診ている患者さんを中心にペンタサやエレンタール中心の治療の時代であるから、今日のようにレミケードやイムランによる強力な治療法を行うと違う結果になるであろう。
 最初から手術とレミケードによる強力な治療法を行えば、痔瘻は治りやすく人工肛門は少なくなるであろうと予測される。

痔瘻の肛門エコーである。
 中心の白黒はエコーのプローブで、
その外側に薄く内側肛門括約筋があり、10時-14時方向の黒い部分が膿のたまった痔瘻である。
その外側の円周に沿った黒い部分は外側肛門括約筋である。

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