ドクターTORAの今日も快腸

大腸の病気(大腸ガン・ポリープ、過敏性大腸症候群、潰瘍性大腸炎、クローン病など)が増加しています。ひとりでも多くの方が快腸になっていただくための最新情報を提供してゆきます。

今日はNさんの白血球除去療法の2クール目である。
 Nさんは社会保険時代からの患者さんで、再燃しやすく、ステロイドには反応するが、ステロイドの減量ですぐ再発する。{これを医学用語でステロイド依存性といいます。}
 私が頚椎の手術で入院した2004年秋に、その間を利用してJ大学でATMの除菌療法を行ったが、半年ですぐ再燃した。しばらく、J大学で治療したが、ATMの除菌療法か入院+IVH中心で、ステロイドや白血球除去を行わないため、なかなかよくならなかった。そんなわけで2005年の夏に僕の外来に戻ってきた患者さんである。社会保険の僕の外来でその長い経過を話したNさんは、とてもほっとしたようで、それから1年間は安定していた。
 しかし今年の夏にまた再燃したので、ステロイドで治療し、ステロイド減量のために、白血球除去療法(GCAP)を行っている。Nさんは大変紳士的な方であるが、病気のほうはなかなかむずかしい。過去にアザチオプリンや漢方薬を試したが、あまり有効ではなかった。かといって手術するほどステロイド総投与量が多いわけではなく、粘膜の状態も深ぼれ潰瘍がある訳ではない。2クールの白血球除去(GCAP)が終了したら、内視鏡をやる予定である。
下の図は白血球がGCAPのビーズに接着する様子であり、活性化白血球はMac1などの接着分子を多く細胞表面に出しているので、ビーズに吸着されやすいわけである。
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