ドクターTORAの今日も快腸

大腸の病気(大腸ガン・ポリープ、過敏性大腸症候群、潰瘍性大腸炎、クローン病など)が増加しています。ひとりでも多くの方が快腸になっていただくための最新情報を提供してゆきます。

コメントから
「潰瘍性大腸炎は10年経つと大腸がんの危険性高いと聞きますが、どうでしょうか?」


 潰瘍性大腸炎では一般の健康な方に比べて、数倍の確率で大腸がんが起きてきます。

1)欧米では全UC患者の3.7%、累積では10年で2%、20年で8%、30年で18%とされている。本邦では全UC患者の2.6%、累積では10年で0.5%、20年で4.1%と低い。

癌を合併する潰瘍性大腸炎の特徴は
2)全大腸型が多い:10年で5%、20年で20%:通常人の19倍の確率
なお左大腸型は通常人の4倍、直腸型は通常人と同等である。

3)炎症の収まりが悪く、活動性が高い
4)1)2)のような状態が数年以上(本邦の調査では7年以上)持続する場合。発病後20年で10%程度
5)直腸とS状結腸に多い(約70%)
6)多発する例が多い(約30%):たとえば直腸と下行結腸

 
 これはサラゾピリンと、ステロイドで治療されてきた時代のデータです。最近白血球除去療法(GCAP、LCAP、CFLA)やサイクロスポリンが導入され、活動性のコントロールは次第に容易になっています。
すなわち、積極的にさまざまな治療を行ってコントロールすれば今後頻度は減少すると思われます。