ドクターTの今日も快腸

大腸の病気(大腸ガン・ポリープ、過敏性大腸症候群、潰瘍性大腸炎、クローン病など)が増加しています。ひとりでも多くの方が快腸になっていただくための最新情報を提供してゆきます。

食生活の欧米化に従って大腸ガンが増加しています。
大腸ガンは1年間に11万人発生し、十年前比較して三倍の増加とされています。
事実、私自身も父と叔母が大腸癌にかかっています。
教科書には便通異常が症状とされていますが、二人とも軽い血便がきっかけで見つかりました。しかし血便やしこりを触れるような大腸癌ではかなり進行した状態です。
むしろ、早期の大腸癌では、ます症状がありません。便潜血検査が行われていますが、ガンやポリープがあっても陰性の場合が10-20%程度あります。

日本の統計では直腸ガンと結腸ガンを別に集計しますが、
大腸癌の疫学的集計については詳しい情報が国立癌センターのHPにあります。
アドレスはhttp://www.ncc.go.jpです


過敏性大腸症候群の人口の3ー5%いると言われている。実際自分自身もその傾向があり、学生時代は試験前にトイレに駆け込んだものである。
現在のストレスの多い社会はますます腸に負担をかけているようで、町田のクリニックを訪れる患者さんの中には過敏性大腸症候群が少なくない。ストレスをなくす事は難しいので、生活のリズムを改善したり、漢方で冷えをとったりすると良くなる事が多い。
過敏性大腸症候群の皆さんほとんどが来院される前に正露丸を飲んでいることがおおいのですが、ラッパのマークの広告効果はすごいものだと感心する。
心理面と食事面のコンサルトで薬と漢方を併用するとほとんどの方は良い方向になるが、すぐ完全には良くならない。患者さんとして早く完全に治る事を期待する事を強く感じるが、脳神経と自律神経と腸管の筋肉の動きのバランスがもどるには時間がかかる事を理解していただきたい。
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4月15−16日は日本内科学会が横浜国際会議場で行われた。
ふだん消化器中心だとほかの分野がおろそかになるので年1回は行くようにしている。
ARBという血圧の薬(一般名はニューロタン、ブロプレスなど)が心臓、脳、腎臓、糖尿病のの血管の病変:狭くなる事にたいへん有効であることが、次々発表された。
様々な実験結果から血管が細くなる動脈硬化は、炎症の結果である事がしめされた。
ARBは単に血管を拡げるばかりでなく、炎症にも効くようである。
帰りに、QUEEN's MALLですばらしくエネルギシュなゴスペルのコンサートがあり堪能した。横浜産婦人科のドクターの有志メンバーによるものらしい。日々誕生する生命を扱う先生方らしく、歌声があたたかく、とてもパワフルだった。


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『また内視鏡ですか』

内視鏡の予約をするときに、患者さんからよく言われる言葉である。
潰瘍性大腸炎は大腸が炎症や潰瘍に侵される病気である。
従って症状やおなかの診察だけでは正確な治療が難しい事がある。
とは言え、潰瘍性大腸炎の大腸カメラは難しい。
実際、
1)前処置の下剤を十分飲めない方が多い、
2)一般に腸管が長く、以上から腸管の中に便カスが残りやすい。
3)潰瘍や狭窄を通過する時にはどうしても押し込む挿入法になるが、炎症で痛みが強いの大変である。
僕自身の解決策としては
1)やや多めに鎮痛剤、鎮静剤を用いて行うこと
2)細いファイバーを用いること
3)なるべく押し込まずに丁寧にたぐって入れること
4)炎症や潰瘍のひどい場合は、ムリをしないことである
5)できれば炎症の落ち着いた時期に行う事である。

福岡の病院からS保険中央病院、現在のクリニックまで、数百例の潰瘍性大腸炎患者さんの大腸カメラを行ったが、幸いにして孔があいたり、出血したりした事はない。
毎年、申請書の時期(6月から9月ごろ)には全国でたくさんの潰瘍性大腸炎患者さんが大腸カメラをうけることを考えると患者さんも先生方も本当に大変だなーと思う。僕自身はむずかしいからこそ、その患者さんが以前に大腸カメラ受けたときより苦しくないように楽なように、日々工夫している。
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