ドクターTの今日も快腸

大腸の病気(大腸ガン・ポリープ、過敏性大腸症候群、潰瘍性大腸炎、クローン病など)が増加しています。ひとりでも多くの方が快腸になっていただくための最新情報を提供してゆきます。

世界的にも日本でもクローン病の患者さんで親や兄弟がクローン病である場合は3−5%と言われています。
1990年頃から遺伝性疾患(親から子に確実する病気)の研究方法が開発され、多くの遺伝性疾患の原因遺伝子が分かってきました。
同じ手法で、あらゆる病気についてその病気の原因と関係する遺伝子の研究が急速に行われています。クローン病でも潰瘍性大腸炎でも精力的リサーチされて約10種類以上の遺伝子が見つかっています。
クローン病の遺伝子としてはじめて詳細に構造が解析されたNOD2
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「クローン病は遺伝するんですか」
よく患者さんにきかれる質問です。欧米ではクローン病の患者さんで親や兄弟がクローン病である場合は5−10%と言われています。日本では3%ていどと低いので僕は『直接遺伝する病気ではありませんから大丈夫です』と答えています。しかし今後日本では家族内発症例(=親や兄弟がクローン病であるクロン病患者さん)が増えると考えられています。なぜなら患者さんの数が増えているからです。例えば20歳のクロン病と50歳のご両親がいたとします。クロン病の発病年齢は20歳前後ですから、50歳の両親が20歳だった30年前の1975年頃にはクロン病は日本では1000例前後でした。現在2万3千例を越えていますので、今後はクローン病の患者さんで親や兄弟がクローン病である場合は5−10%と欧米並みになる可能性が高いです。
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クロン病は1932年にニューヨークのサイナイ病院のクローン医師らによって報告された疾患で、小腸の後半から大腸にかけての病変を起こします。
 病変部では、引き続く炎症のため、粘膜が赤くただれて、はげ落ちます(=この状態を潰瘍形成と言います)。潰瘍形成を繰り返した小腸や大腸は、狭く、細くなります。
 炎症の原因は解明されていませんが、サイトカインTNFαが炎症の形成重要であることが分かりました。
 図はサイトカインTNFαの分子模型です。三個の分子が一つに合体しています。
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