ドクターTORAの今日も快腸

大腸の病気(大腸ガン・ポリープ、過敏性大腸症候群、潰瘍性大腸炎、クローン病など)が増加しています。ひとりでも多くの方が快腸になっていただくための最新情報を提供してゆきます。

『ハイ到着!:3分27秒!』
 消化器内科医師として研修をはじめたSR病院では、T先生は胃カメラとERCP(胆管すい臓への内視鏡)は、名人であったが、大腸内視鏡はそれほど上手ではなかった。
 T先生は僕に『これからは大腸内視鏡が大事ですから、消化器の勉強会でいろいろな先生に紹介するから、見学したかったらいつでも行って下さい』と言って下さった。
 そのなかで一番大腸内視鏡がはやい先生が、H胃腸病院のU先生だった。ある会合で『U先生は平均どれくらいで挿入されますか』との僕の質問に『まず5分以内ダヨ!』との答えに僕は眼を丸くした。
 早速池袋の病院で見学させていただいた。U先生は挿入開始時にストップウオッチを押して、盲腸までの時間を測らせた。大腸ファイバーの時代なので、U先生はファイバの接眼部をのぞきながら、内視鏡を握る右腕と内視鏡の先端の角度を調整する左手をすばやく複雑に動かした。盲腸に到着するとストップウオッチをおして『ハイ到着!:3分27秒!』。その日は10人ほどを検査されたが、最長で10分程度であった。U先生のあまりの早さと器用さに僕は大腸内視鏡を挿入するのは天才的な名人だけしかできないのではないかとショックをうけてしまった。
透視化CF