クローン病では、白血球、リンパ球の活性化が病態の中心と考えられています。
インターフェロンガンマは炎症性腸疾患のマウスでは増加していることから、抗インタフェロンガンマ抗体薬(Fontlizumab)がクローン病の患者さんに有効かどうか、その効果が検討されました。
英国消化器病学会雑誌2006年55:1131pから
対象:133人の潰瘍性大腸炎(中等症から重症)
方法:ランダム化プラセボ対象二重盲検試験
結果:
1)4週間後では、Fontlizumab投与群では偽薬に比べて臨床症状で改善なし。
2)8週間後では、Fontlizumab投与群では有効率69%と偽薬の有効率32%に比べて改善がある
DrTのコメント
Fontlizumabはインターフェロンガンマを中和するだけで、レミケードのように粘膜のTNF産生細胞を傷害しないようです。一方で、血液中濃度が4週間後でも高く保たれるのが、有効率が持続する原因なようです。今後に期待しましょう。
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インターフェロンガンマは炎症性腸疾患のマウスでは増加していることから、抗インタフェロンガンマ抗体薬(Fontlizumab)がクローン病の患者さんに有効かどうか、その効果が検討されました。
英国消化器病学会雑誌2006年55:1131pから
対象:133人の潰瘍性大腸炎(中等症から重症)
方法:ランダム化プラセボ対象二重盲検試験
結果:
1)4週間後では、Fontlizumab投与群では偽薬に比べて臨床症状で改善なし。
2)8週間後では、Fontlizumab投与群では有効率69%と偽薬の有効率32%に比べて改善がある
DrTのコメント
Fontlizumabはインターフェロンガンマを中和するだけで、レミケードのように粘膜のTNF産生細胞を傷害しないようです。一方で、血液中濃度が4週間後でも高く保たれるのが、有効率が持続する原因なようです。今後に期待しましょう。
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クローン病は先進国で増加しています。
1)先進国では生活環境が衛生的になり、寄生虫がいなくなりましたが、アレルギー疾患(アレルギー性鼻炎、喘息、アトピー性皮膚炎)が増加しています。
2)クローン病の発生は1930年代に北部アメリカやイギリスの白人に始まり、
1950年にはアメリカ南部において白人にも黒人にも広がりました。
3)さらに1980年にはアジア人にも報告されるようになり、2000年までの日本での増加は皆さんご存知の通りで、中国、韓国でも都市部を中心に増加しています。
4)このようなことから、寄生虫が腸の中にいれば炎症が消えてよくなるのではないかというアイデアがアメリカ中部のアイオワ大学医学部病院から生まれました。
早速治験が行われました。
方法
1)寄生虫の卵(ヒトに害を及ぼさないような)を29人のクローン病の患者さんに3週間のごとに服用してもらう
2)24週間後に判定。
結果
1)72%(21人/29人)の患者さんで、クローン病活動性指数が150以下に低下(=寛解)イギリス消化器病学会誌2005年54号87-90に掲載。
Dr.Tのコメント
奇想天外な発想がすぐ臨床に応用されるのはさすがに開拓者の国アメリカですね。
その後の報告がが期待されます。
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1)先進国では生活環境が衛生的になり、寄生虫がいなくなりましたが、アレルギー疾患(アレルギー性鼻炎、喘息、アトピー性皮膚炎)が増加しています。
2)クローン病の発生は1930年代に北部アメリカやイギリスの白人に始まり、
1950年にはアメリカ南部において白人にも黒人にも広がりました。
3)さらに1980年にはアジア人にも報告されるようになり、2000年までの日本での増加は皆さんご存知の通りで、中国、韓国でも都市部を中心に増加しています。
4)このようなことから、寄生虫が腸の中にいれば炎症が消えてよくなるのではないかというアイデアがアメリカ中部のアイオワ大学医学部病院から生まれました。
早速治験が行われました。
方法
1)寄生虫の卵(ヒトに害を及ぼさないような)を29人のクローン病の患者さんに3週間のごとに服用してもらう
2)24週間後に判定。
結果
1)72%(21人/29人)の患者さんで、クローン病活動性指数が150以下に低下(=寛解)イギリス消化器病学会誌2005年54号87-90に掲載。
Dr.Tのコメント
奇想天外な発想がすぐ臨床に応用されるのはさすがに開拓者の国アメリカですね。
その後の報告がが期待されます。
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潰瘍性大腸炎では、白血球、リンパ球の活性化が病態の中心と考えられています。
白血球、リンパ球の活性化が病気の中心をなす病気としては、臓器移植があります。ほか自己免疫疾患(潰瘍性大腸炎やクローン病、リューマチなど)がいつ、どのように起きてきたのかわからないのに比べて、臓器移植の場合、移植したことによって、白血球、リンパ球の活性化が拒絶反応をおこしてきますので、わかりやすいわけです。
臓器移植の患者さんでは拒絶反応を抑制するためにサイクロスポリン、イムランなどが用いられており、
最近ではIL2(インタロイキン2)の活性化が拒絶反応の中心であることがわかり、抗IL2抗体薬が臓器移植の臨床に使用されています。実際には、IL2ではなくIL2受容体を抑えるほうが効率的ですので、DACLIZUMAB(抗IL2受容体抗体薬)が移植の患者さんで良好な結果をしめしているので、潰瘍性大腸炎でも、その効果が検討されました。英国消化器病学会雑誌2006年55:1568p
対象:159人の潰瘍性大腸炎(中等症から重症)
方法:ランダム化プラセボ対象二重盲検試験
結果:
DACLIZUMAB投与群では偽薬に比べて4週間後の評価で臨床症状、内視鏡で改善なし。
DrTのコメント
残念ながら、DACLIZUMAB(抗IL2受容体抗体薬)は、臓器移植で有効でも、潰瘍性大腸炎で無効なようです。
しかし、DACLIZUMAB(抗IL2受容体抗体薬)はIL2(インタロイキン2)の活性化をすべて抑制しているわけではないので、IL2を抑制する治療が潰瘍性大腸炎の場合、まったく効かないというわけではないと思われます。今後に期待しましょう。
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白血球、リンパ球の活性化が病気の中心をなす病気としては、臓器移植があります。ほか自己免疫疾患(潰瘍性大腸炎やクローン病、リューマチなど)がいつ、どのように起きてきたのかわからないのに比べて、臓器移植の場合、移植したことによって、白血球、リンパ球の活性化が拒絶反応をおこしてきますので、わかりやすいわけです。
臓器移植の患者さんでは拒絶反応を抑制するためにサイクロスポリン、イムランなどが用いられており、
最近ではIL2(インタロイキン2)の活性化が拒絶反応の中心であることがわかり、抗IL2抗体薬が臓器移植の臨床に使用されています。実際には、IL2ではなくIL2受容体を抑えるほうが効率的ですので、DACLIZUMAB(抗IL2受容体抗体薬)が移植の患者さんで良好な結果をしめしているので、潰瘍性大腸炎でも、その効果が検討されました。英国消化器病学会雑誌2006年55:1568p
対象:159人の潰瘍性大腸炎(中等症から重症)
方法:ランダム化プラセボ対象二重盲検試験
結果:
DACLIZUMAB投与群では偽薬に比べて4週間後の評価で臨床症状、内視鏡で改善なし。
DrTのコメント
残念ながら、DACLIZUMAB(抗IL2受容体抗体薬)は、臓器移植で有効でも、潰瘍性大腸炎で無効なようです。
しかし、DACLIZUMAB(抗IL2受容体抗体薬)はIL2(インタロイキン2)の活性化をすべて抑制しているわけではないので、IL2を抑制する治療が潰瘍性大腸炎の場合、まったく効かないというわけではないと思われます。今後に期待しましょう。
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潰瘍性大腸炎の悪化には腸内細菌の変化があると考えられています。腸内細菌の全貌は明らかでなく、300種類以上、総数50〜100兆個あると想定されています。これほどの種類と量があることが解析をむずかしくしています。
プロバイオテックスとは、いわゆる善玉菌を服用してもらい、腸内細菌のバランスを戻ス様な治療のことです。ちなみにプレバイオテックスとはいわゆる善玉菌を増やすような食物繊維などを服用してもらい、腸内細菌のバランスを戻ス治療のことを指します。
最近イギリス消化器病学会誌に本格的なプロバイオテックスによる治験の結果が出ましたのでお知らせします。
対象 327人の寛解期の潰瘍性大腸炎
方法
1)前向き、二重盲検試験(対象薬と実薬が、医師も患者もわからない状態)
2)治療薬は
A)プロバイオテックス(大腸菌の製剤:N1917;200mg/日)162人
対照B)メサラジン=ペンタサ500mg/日)165人
3)一年間、症状、内視鏡で判定
結果
1)A)プロバイオテックス(大腸菌の製剤:N1917;200mg/日)再燃率36.4%
対照B)メサラジン=ペンタサ500mg/日)再燃率33.9%
2)背景因子:潰瘍性大腸炎の期間、病型で差がない
結論
プロバイオテックス(大腸菌の製剤:N1917)は、メサラジン=ペンタサ500mg/日)と同等の再燃予防効果がある。
Dr.Tのコメント
100人以上の患者さんでプロバイオテックスについて
前向き、二重盲検試験の形でしっかりした治験で、いい結果です。
今後が楽しみです。
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プロバイオテックスとは、いわゆる善玉菌を服用してもらい、腸内細菌のバランスを戻ス様な治療のことです。ちなみにプレバイオテックスとはいわゆる善玉菌を増やすような食物繊維などを服用してもらい、腸内細菌のバランスを戻ス治療のことを指します。
最近イギリス消化器病学会誌に本格的なプロバイオテックスによる治験の結果が出ましたのでお知らせします。
対象 327人の寛解期の潰瘍性大腸炎
方法
1)前向き、二重盲検試験(対象薬と実薬が、医師も患者もわからない状態)
2)治療薬は
A)プロバイオテックス(大腸菌の製剤:N1917;200mg/日)162人
対照B)メサラジン=ペンタサ500mg/日)165人
3)一年間、症状、内視鏡で判定
結果
1)A)プロバイオテックス(大腸菌の製剤:N1917;200mg/日)再燃率36.4%
対照B)メサラジン=ペンタサ500mg/日)再燃率33.9%
2)背景因子:潰瘍性大腸炎の期間、病型で差がない
結論
プロバイオテックス(大腸菌の製剤:N1917)は、メサラジン=ペンタサ500mg/日)と同等の再燃予防効果がある。
Dr.Tのコメント
100人以上の患者さんでプロバイオテックスについて
前向き、二重盲検試験の形でしっかりした治験で、いい結果です。
今後が楽しみです。
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クローン病の悪化には腸内細菌の変化があると考えられています。腸内細菌の全貌は明らかでなく、300種類以上、総数50〜100兆個あると想定されています。
プロバイオテックスとは、いわゆる善玉菌を服用してもらい、腸内細菌のバランスを戻ス様な治療のことです。ちなみにプレバイオテックスとはいわゆる善玉菌を増やすような食物繊維などを服用してもらい、腸内細菌のバランスを戻ス治療のことを指します。
最近イギリス消化器病学会誌2002年51号:405-409に本格的なプロバイオテックスによる治験の結果が出ましたのでお知らせします。
対象 45人の手術後のクローン病
方法
1)前向き、ランダム試験(対象薬と実薬が、ランダムに割り振られる状態)
2)治療薬は
A)プロバイオテックス(ラクトバチルス菌120億/日):23人
対照B)偽薬:22人
3)一年後、症状、内視鏡で判定
結果
1)症状での再燃
A)プロバイオテックス群(ラクトバチルス菌120億/日):再燃率3/23
対照B)偽薬:22人再燃率再燃率2/22
2)内視鏡での再燃
A)プロバイオテックス群(ラクトバチルス菌120億/日):再燃率 9人/23
対照B)偽薬:22人再燃率再燃率 6人/22
なお、背景因子:クローン病の期間、病型でAとBには差がない
結論
プロバイオテックス(ラクトバチルス菌120億/日)は、偽薬に比べて再燃予防効果がない。
Dr.Tのコメント
40人以上のクローン病の手術後の患者さんについて前向き、二重盲検試験の形でしっかりした治験です。残念ながらラクトバチルス菌120億/日では効果が無いようです。
今後がほかのプロバイオテックスが次々試されるでしょう。
お願い:質問の方、同じような症状の方は賛同されたら拍手をクリックしてください。よろしくお願いします
プロバイオテックスとは、いわゆる善玉菌を服用してもらい、腸内細菌のバランスを戻ス様な治療のことです。ちなみにプレバイオテックスとはいわゆる善玉菌を増やすような食物繊維などを服用してもらい、腸内細菌のバランスを戻ス治療のことを指します。
最近イギリス消化器病学会誌2002年51号:405-409に本格的なプロバイオテックスによる治験の結果が出ましたのでお知らせします。
対象 45人の手術後のクローン病
方法
1)前向き、ランダム試験(対象薬と実薬が、ランダムに割り振られる状態)
2)治療薬は
A)プロバイオテックス(ラクトバチルス菌120億/日):23人
対照B)偽薬:22人
3)一年後、症状、内視鏡で判定
結果
1)症状での再燃
A)プロバイオテックス群(ラクトバチルス菌120億/日):再燃率3/23
対照B)偽薬:22人再燃率再燃率2/22
2)内視鏡での再燃
A)プロバイオテックス群(ラクトバチルス菌120億/日):再燃率 9人/23
対照B)偽薬:22人再燃率再燃率 6人/22
なお、背景因子:クローン病の期間、病型でAとBには差がない
結論
プロバイオテックス(ラクトバチルス菌120億/日)は、偽薬に比べて再燃予防効果がない。
Dr.Tのコメント
40人以上のクローン病の手術後の患者さんについて前向き、二重盲検試験の形でしっかりした治験です。残念ながらラクトバチルス菌120億/日では効果が無いようです。
今後がほかのプロバイオテックスが次々試されるでしょう。
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質問から
今まではどんな薬を使用しても小腸の潰瘍は斑痕化こそしても普通に生活をすれば再燃してしまうサイクルの繰り返しです。徐々に狭窄していくのが実感できます。
T先生がレミケード以外で注目している治療薬で今年か近いうちに実用化できるものはありませんか?根治までは望みませんがなるべく効果の高いものをお願いいたします。
答え
レミケードはクローン病の治療に画期的な効果をもたらしましたが、一方でマウス部分が25%あり、抗レミケード抗体、投与時にアレルギ-反応を起すことなどの問題があります。
これを解決するために抗TNFα抗体でマウス部分の少ないものが開発されてきました。
CDP571、CDP870、onercept,Adalimumabこの中でAdalimumabが有効性が高く、Humiraという商品名でアメリカでは使用されており、日本でも治験が進んでいます。
開発中の新薬カテゴリで12月17日の記事をご覧ください。
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今まではどんな薬を使用しても小腸の潰瘍は斑痕化こそしても普通に生活をすれば再燃してしまうサイクルの繰り返しです。徐々に狭窄していくのが実感できます。
T先生がレミケード以外で注目している治療薬で今年か近いうちに実用化できるものはありませんか?根治までは望みませんがなるべく効果の高いものをお願いいたします。
答え
レミケードはクローン病の治療に画期的な効果をもたらしましたが、一方でマウス部分が25%あり、抗レミケード抗体、投与時にアレルギ-反応を起すことなどの問題があります。
これを解決するために抗TNFα抗体でマウス部分の少ないものが開発されてきました。
CDP571、CDP870、onercept,Adalimumabこの中でAdalimumabが有効性が高く、Humiraという商品名でアメリカでは使用されており、日本でも治験が進んでいます。
開発中の新薬カテゴリで12月17日の記事をご覧ください。
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質問から
白血病とクローンの両方を持っている患者さんに白血病の治療で幹細胞移植をしたところ、クローンの症状がなくなったと以前ブログで見たのですが、これは腸の粘膜が再生したのでしょうか? それとも幹細胞移植によって腸管免疫システムそのものが変わってしまったのでしょうか?
答え
幹細胞移植によって腸管免疫システムそのものが変わったと考えられます。自分の幹細胞移植では再発する可能性が高いようです。白血病の場合、他人の幹細胞移植ですので、免疫システムが変わって粘膜の潰瘍が治癒するのでしょう。自分の骨髄移植ではうまくいかないようです。また骨髄移植では3%の移植関連死亡(移植時に免疫力が低下して感染症で死んでしまうこと)がありますので大変です。
以上簡単ですが、答えになれば幸いです。
白血病とクローンの両方を持っている患者さんに白血病の治療で幹細胞移植をしたところ、クローンの症状がなくなったと以前ブログで見たのですが、これは腸の粘膜が再生したのでしょうか? それとも幹細胞移植によって腸管免疫システムそのものが変わってしまったのでしょうか?
答え
幹細胞移植によって腸管免疫システムそのものが変わったと考えられます。自分の幹細胞移植では再発する可能性が高いようです。白血病の場合、他人の幹細胞移植ですので、免疫システムが変わって粘膜の潰瘍が治癒するのでしょう。自分の骨髄移植ではうまくいかないようです。また骨髄移植では3%の移植関連死亡(移植時に免疫力が低下して感染症で死んでしまうこと)がありますので大変です。
以上簡単ですが、答えになれば幸いです。
TNFαがクローン病の病態の源流に近いことがわかり、レミケードが日本で使用できるようになって5年たちます。
レミケードはクローン病の治療に画期的な効果をもたらしましたが、一方で
マウス部分が25%あり、抗レミケード抗体、投与時にアレルギ-反応を起すこと
などの問題があります。
これを解決するために抗TNFα抗体でマウス部分の少ないものが開発されてきました。
CDP571、CDP870、onercept,Adalimumabなどがあります。
B)Adalimumab(ヒト由来部分が100%)抗TNFα抗体の効果
長期間の寛解維持効果:56週目でクローン病活動指数で判定:2007年アメリカ消化器病学会誌:132:52-65
結果:毎週か、1週間おきに40mg投与し56週目でクローン病活動指数により判定
クローン病活動指数が70点以上低下=有効の患者さんは、
Adalimumab:毎週36%、1週間おき41%に対して偽薬:12%であり、Adalimumabは寛解維持効果あり。
DrTのコメント:一応有効ですが、有効率が40%程度であることと、最低でも1週間おきに投与しなければならないのは大変ですね。レミケードなら8週間に一回で寛解(良い状態)が保たれます
以下次回に続きます
レミケードはクローン病の治療に画期的な効果をもたらしましたが、一方で
マウス部分が25%あり、抗レミケード抗体、投与時にアレルギ-反応を起すこと
などの問題があります。
これを解決するために抗TNFα抗体でマウス部分の少ないものが開発されてきました。
CDP571、CDP870、onercept,Adalimumabなどがあります。
B)Adalimumab(ヒト由来部分が100%)抗TNFα抗体の効果
長期間の寛解維持効果:56週目でクローン病活動指数で判定:2007年アメリカ消化器病学会誌:132:52-65
結果:毎週か、1週間おきに40mg投与し56週目でクローン病活動指数により判定
クローン病活動指数が70点以上低下=有効の患者さんは、
Adalimumab:毎週36%、1週間おき41%に対して偽薬:12%であり、Adalimumabは寛解維持効果あり。
DrTのコメント:一応有効ですが、有効率が40%程度であることと、最低でも1週間おきに投与しなければならないのは大変ですね。レミケードなら8週間に一回で寛解(良い状態)が保たれます
以下次回に続きます
TNFαがクローン病の病態の源流に近いことがわかり、レミケードが日本で使用できるようになって5年たちます。
レミケードはクローン病の治療に画期的な効果をもたらしましたが、一方で
1)マウス部分が25%あり抗レミケード抗体ができやすいこと
2)抗レミケード抗体ができた場合、
投与後の有効な期間が本来の8週から1-2週に減ること
投与時にアレルギ-反応を起すこと
などの問題があります。
これを解決するために抗TNFα抗体でマウス部分の少ないものが開発されてきました。
CDP571、CDP870、Onercept,Adalimumabなどがあります。
A)CDP571(ヒト由来部分が95%)抗TNFα抗体の効果
長期間の寛解維持効果:ステロイド中止できるかで判定
結果:8週間ずつ投与し36週目でステロイド中止できたのはCDP571:29%(53人/181人)に対して偽薬:36%(33人/90人)であり、CDP571は寛解維持効果なし。残念ながらレミケードのような寛解(良い状態)を保つ効果は無いようです。
以下次回に続きます
レミケードはクローン病の治療に画期的な効果をもたらしましたが、一方で
1)マウス部分が25%あり抗レミケード抗体ができやすいこと
2)抗レミケード抗体ができた場合、
投与後の有効な期間が本来の8週から1-2週に減ること
投与時にアレルギ-反応を起すこと
などの問題があります。
これを解決するために抗TNFα抗体でマウス部分の少ないものが開発されてきました。
CDP571、CDP870、Onercept,Adalimumabなどがあります。
A)CDP571(ヒト由来部分が95%)抗TNFα抗体の効果
長期間の寛解維持効果:ステロイド中止できるかで判定
結果:8週間ずつ投与し36週目でステロイド中止できたのはCDP571:29%(53人/181人)に対して偽薬:36%(33人/90人)であり、CDP571は寛解維持効果なし。残念ながらレミケードのような寛解(良い状態)を保つ効果は無いようです。
以下次回に続きます
免疫抑制剤タクロリムスは潰瘍性大腸炎に有効!
免疫抑制剤タクロリムスは日本で開発された免疫抑制剤である。
その作用はTリンパ球の活性化を抑制することであり、同様の免疫抑制薬にはサイクロスポリンがあるが、有効性、安全性の面から肝臓移植、腎臓移植などでは現在タクロリムスがもっとも使用される薬となっている。
一方、欧米ではサイクロスポリンは潰瘍性大腸炎で重症化した場合に静脈投与される薬剤であり、サイクロスポリンが効かなければ手術という治療方針の流れである。
しかしながら、本邦ではサイクロスポリンは潰瘍性大腸炎に保険適応が無く、大学病院や専門病院の一部で重症化した潰瘍性大腸炎に静脈投与して使用されている。治療成績は欧米同様であり、重症化した潰瘍性大腸炎に有効である。
以上の背景から、タクロリムスが重症の潰瘍性大腸炎に有効である可能性が高く、2004年に日本で治験が行われ、2006年に英国消化器病学会雑誌Gut2006:55:1255-1262に結果が掲載されました。
対象:重症の潰瘍性大腸炎で左大腸型か全大腸型、
多施設共同前向き二重盲検試験で、タクロリムスは飲み薬として投与。
グループ1:タクロリムス高容量群 21人
グループ2:タクロリムス低容量群 22人
グループ3:偽薬群 20人
結果
有効:潰瘍性大腸炎活動指数が4点以上低下した割合
グループ1:タクロリムス高容量群 68.4%
グループ2:タクロリムス低容量群 38.1%
グループ3:偽薬群 10.0.%
DrTのコメント
タクロリムスはサイクロスポリンに比べて安全性に優れていますし、今回の治験は私も担当しましたが経口投与(飲み薬)ですので、外来でも可能かもしれません。
いずれにせよ有効な結果でしたので保険適応の申請がなされております。依然このブログで記載したように厚生労働省の認可は遅いので2ー3年かかりますが、認可されると思われます。
免疫抑制剤タクロリムスは日本で開発された免疫抑制剤である。
その作用はTリンパ球の活性化を抑制することであり、同様の免疫抑制薬にはサイクロスポリンがあるが、有効性、安全性の面から肝臓移植、腎臓移植などでは現在タクロリムスがもっとも使用される薬となっている。
一方、欧米ではサイクロスポリンは潰瘍性大腸炎で重症化した場合に静脈投与される薬剤であり、サイクロスポリンが効かなければ手術という治療方針の流れである。
しかしながら、本邦ではサイクロスポリンは潰瘍性大腸炎に保険適応が無く、大学病院や専門病院の一部で重症化した潰瘍性大腸炎に静脈投与して使用されている。治療成績は欧米同様であり、重症化した潰瘍性大腸炎に有効である。
以上の背景から、タクロリムスが重症の潰瘍性大腸炎に有効である可能性が高く、2004年に日本で治験が行われ、2006年に英国消化器病学会雑誌Gut2006:55:1255-1262に結果が掲載されました。
対象:重症の潰瘍性大腸炎で左大腸型か全大腸型、
多施設共同前向き二重盲検試験で、タクロリムスは飲み薬として投与。
グループ1:タクロリムス高容量群 21人
グループ2:タクロリムス低容量群 22人
グループ3:偽薬群 20人
結果
有効:潰瘍性大腸炎活動指数が4点以上低下した割合
グループ1:タクロリムス高容量群 68.4%
グループ2:タクロリムス低容量群 38.1%
グループ3:偽薬群 10.0.%
DrTのコメント
タクロリムスはサイクロスポリンに比べて安全性に優れていますし、今回の治験は私も担当しましたが経口投与(飲み薬)ですので、外来でも可能かもしれません。
いずれにせよ有効な結果でしたので保険適応の申請がなされております。依然このブログで記載したように厚生労働省の認可は遅いので2ー3年かかりますが、認可されると思われます。










