ドクターTの今日も快腸

大腸の病気(大腸ガン・ポリープ、過敏性大腸症候群、潰瘍性大腸炎、クローン病など)が増加しています。ひとりでも多くの方が快腸になっていただくための最新情報を提供してゆきます。

10月13日から16日まで京都で消化器関連学会が開催されました
主催された学会は、以下の
消化器病学会
肝臓学会
消化器内視鏡学会
消化器健診学会
消化吸収学会     です。

ワークショップ、シンポジウム、パネルヂスカッションなどが60ほどあり盛りだくさんで
次第にアメリカの学会のように自分の分野以外は参加できなくなるほどたくさんでした。
ワークショップ、シンポジウム、パネルヂスカッションを
消化器の分野別で類別しますと
咽頭 胃 食道:16 小腸:5 大腸:9
肝臓:18 胆嚢・すい臓:11
潰瘍性大腸炎・クローン病:4
メタボリック症候群関連:2
癌関係:5 肝臓や腸管の免疫:2
でした


そのなかで最近の話題はNOTESです。
NOTES:腹腔鏡よりも進歩して、口やへその穴や膣、肛門から、手術器具を挿入して手術する方法です。
これまで20年間の腹腔鏡手術で培われたテクニックや手術器具をさらに工夫して手術するのですが、実現までまだ時間が必要ですが、
近い将来、ほとんどおなかに傷が残らない時代が到来しそうです。
2009.10.17 22:39 | 日常のあれこれ | トラックバック(0) | コメント(-) |
クローン病の病態にはTNFαの増加が大きくかかわっています
TNFαの抑制をするレミケードがアメリカで誕生して10年になりますが、レミケードは大きくクローン病の治療を変えてほとんどの方が外来で治療できるようになりました。
レミケードは25%マウス蛋白を持つため、投与時反応など重大な副作用が起きる可能性があり、レミケードのマウス蛋白部分を減らした抗体医薬が、その後10以上開発されましたが、はっきり効果が出るものは少なかったです。
ヒューミラは以下の特徴があります。
1)100%ヒト蛋白由来の抗体薬
2)TNFα阻害する
3)レミケード同様クローン病にもリューマチにも有効
4)日本では昨年からリューマチに適応がとおり使用できます
ヒューミラの治験は終了して効果が確認されており、
この10月に厚労省に申請されました。
数ヶ月で使用認可がおりる予定です。
ご期待ください。

2009.10.12 19:04 | CDUCの開発中の新薬 | トラックバック(0) | コメント(-) |
先日、東京の銀座や日本橋、両国に展開する薬局の薬剤師の方々に講演する機会がありました。
 40分ほど潰瘍性大腸炎やクローン病の説明を行い、
レミケードやエレンタールのスライドを見せて講演しました。
 各薬局ともクローン病や潰瘍性大腸炎の患者さんが数名で
多くないのですが、皆さん熱心に聞いてくださりました。
 クローン病や潰瘍性大腸炎の患者さんが、風邪薬や抗生物質をのんでいいかという質問があり、
消炎鎮痛剤は3日以内なら経験的には問題ないと答えました。
 この問題については私自身何度も調査してきましたし、これまでにも20本以上の論文で調査されていますが、消炎鎮痛剤が明らかに病気を悪化させることは証明されていませんので、3日以内h¥なら問題ないですと答えて、自分の処方でもそうしています。
 薬剤師サンたちには、クローン病や潰瘍性大腸炎は珍しく、新しい薬とその効果が興味ふかかったようです。

2009.09.21 23:00 | 日常のあれこれ | トラックバック(0) | コメント(-) |
9月15日 民主党の鳩山政権が誕生しました。
1955年保守合同以来始めての政権交代です。
民主党のマニュフェストでは崩壊する医療や介護に、地方の活性化に支援を差し伸べるようです。
大切なことですが、これらは応急処置に他なりません。
民主党、自民党とも残念ながら、日本の針路や経済問題についての指針は定まっていないようです。
少なくとも8年連続で首相をやり、国のあり方変える必要があるように思われます。
日本はバブル崩壊後の18年さまざまな取り組みをしましたが長期的な視野に多々ものはありませんでした。
一国の首脳は一定のポリシーを持ってたゆまず国を率いる必要があります。
英国:サッチャー11+ブレア10:21年
米国:レーガン8+ブッシュ4+クリントン8:20年
フランス:ミュテラン14年+サルコジ3年?これから
中国:江沢民12年+温家宝3年
ドイツ:コール11年+メルケル2年?これから
ロシア:プーチン8年+セミ:プーチン8年なら大丈夫
シンガポール;リークワンユー35年:現在一人当たりGDPは日本より上です、世界同時不況も立ち直りは早かったです。
20年後を考えて冷徹に政治をしてくださるよう、
これからの20年は本当に大変です。
純粋に国益を考えてくださるようお願いしお祈りいたします。

2009.09.16 23:31 | 日常のあれこれ | トラックバック(-) | コメント(-) |
先日
埼玉県の先生方に
講演する機会がありました。
40分ほどレミケードやエレンタールのスライドを見せて
その後、質問と応答の形です。
各病院ともそれほど多くのクローン病や潰瘍性大腸炎の患者さんが
いるわけではないので大変ですが
皆さん熱心に治療していらっしゃるようでした。
2009.09.15 22:56 | 日常のあれこれ | トラックバック(-) | コメント(-) |
アステラス製薬の免疫抑制薬タクロリムスが潰瘍性大腸炎の重症に近々認可されるようです
2004年頃に社会保険中央病院や慶応大学ほか10施設以上が協力して治験を行い2006年には英国の消化器病学会誌GUTに掲載されましたが、厚生労働省の認可はきわめて遅くようやく2009年になって認可が下りるようです。
当面はタクロリムスの血液中濃度を測定しながら使用する必要があり
しばらくは専門施設を中心に入院して血液中の濃度と治療効果を見ながら注意深く使用してゆく形になりそうです・
詳細わかりましたら。追加報告いたします。
2009.08.04 16:08 | 免疫調整剤 | トラックバック(-) | コメント(-) |
プライバシーがわかるような内容はたとえば手術後の年数や発病後の年数は変更して答えているつもりですが やはり個人が特定できる可能性があるようです
今後は相談内容を公表しないようにします
ご相談になりたい向きは直接 銀座医院に御来院ください。

2009.06.25 09:30 | 日常のあれこれ | トラックバック(-) | コメント(-) |
1年2回のIBDクラブJRが週末に行われました
消化器の先生でIBDに興味を持つ先生方の研究会で
全国から約200人以上が集まって4時間以上討論します
全国のIBDドクターの集まりの意味合いもあり、
提示される症例や講演の内容もかなり高度です。

また 途中の休憩や終了後の懇親会での話は 大いに盛り上がります。
「どう元気?」 「忙しすぎない?」 「体壊さないようにネ!」
「今度患者さんがそちらに転居するから先生を紹介したヨ よろしくね!」
「今 こんな患者さんがいて手術を 先生にお願いするつもりだからよろしくね!」
「うちの病院結構苦しいけど、先生の病院は大丈夫?」
「うちの坊主は勉強しないで困ってるんだ、先生のとこはどう?」
などと話はしばしば脱線気味ですが
みな患者さん思いのいい先生方です。
2009.06.22 15:43 | 日常のあれこれ | トラックバック(1) | コメント(-) |
顆粒球除去療法は2000年から潰瘍性大腸炎の重症や難治例で使用され 約70%の効果があります
僕はこれまで100例以上の潰瘍性大腸炎の患者さんに施行してきました。
はじめはステロイドの効果がない重症から劇症に施行していましたが、そのときの効果は60%くらいでした。
経験を重ねるにしたがって顆粒球除去療法の治療開始のタイミングがわかってきました

ポイントは
1)およそ潰瘍性大腸炎が悪化したら早めに顆粒球除去療法を開始したほうがいいこと
2)うまくステロイドを使用しておくことなど
3)出血を減らす漢方薬を使いこなすことです
現在では ほとんどの方で入院せずにすむようになりました

潰瘍性大腸炎の病状はさまざまで、10年ぶりに悪化したり
あっという間に悪化したりいろいろですので
顆粒球除去療法だけで完全というわけではありませんが
ほとんどの方で入院せずにすむようになりました。
2009.05.25 22:03 | 白血球除去・ATM除菌療法 | トラックバック(-) | コメント(-) |
顆粒球除去療法がクローン病に使用できるようになって4ヶ月が過ぎ
3人の患者さんで治療中です
いずれもレミケードが無効か抗体ができて使用できない患者さんですが、
レミケードほどの劇的な効果はないものの2-3回目からじわじわ聞いてくる感じがあり
エレンタールやステロイドをうまく併用してゆくとよくなるようです
自分自身:2002年ごろに顆粒球除去療法のクローン病に対する治験に参加しましたが
そのときの印象はレミケードに比べてなんと効果が弱いのだろうという感じでした。
かなり重症の方が治療の対象だったので有効率は50%くらいだったようです。
治験終了から5年経過しようやく使用できるようになりました。
(いつもながら厚生労働省の認可は遅いですね、せっかくの日本発の技術ですから早く認可すべきと思います)
現在ではやや軽めの方を選んで治療していますが、何とか経過は良好なようです。
今後に期待したいです
希望される方は銀座医院にてご相談に応じます
火曜日以外の平日においでください
2009.05.24 22:15 | 白血球除去・ATM除菌療法 | トラックバック(-) | コメント(-) |